池畑慎之介さんが老後の住み替えの体験を語り、専門家が注意点をアドバイスしました。

女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げる『ノンストップ!』(フジテレビ)の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。

今回は、池畑慎之介さんをスタジオに迎え、「人生後半の“住み替え”」というテーマでMCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、井戸田潤さん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんと話し合いました。

「健康・体力面の不安」「買い物や交通の利便性」「自然災害への不安」などが老後の住み替えのきっかけに

池畑さんは、もともと不動産物件を見るのが好きだったものの、40代までは賃貸物件で生活していたそう。「海と富士山が見える物件」を求めて自宅を購入してから、一時はハワイや福岡、東京など5軒の不動産を所有していたといいます。

その後、骨折が原因で松葉杖生活になったのを機に、不動産を集約。螺旋(らせん)階段の上り下りが困難となり平屋に引っ越しましたが、眺めが悪く鬱状態になったことも。そこから紆余曲折を経て、素晴らしい眺望が広がる現在の自宅に行きつきました。

現在、60代の4割が住み替えを検討中。不動産コンサルタントの畑中学さんによると、不動産の購入金額は上昇傾向ながら、物件の売却金額も上がっているので住み替えのハードルは下がりつつあるといいます。

内閣府の調査によると、住み替えを検討する理由は「健康・体力面の不安」が1位で、ほかにも「買い物や交通の利便性」「自然災害への不安」などがあるそうです。

「古い物件は階段が高めなので、階段を5cm低くしてもらったこともある」と語った池畑さんは、千秋さんが「親の年齢を考えると、そろそろ階段がない家にしたほうがいいのかなとは思うけれど、なかなかできない」と不安を語ると、「私は1人だから引っ越しも簡単だけど、そうもいかないケースが多いよね」と寄り添いました。

子どもの反対で住み替えを諦めた夫婦に「形のある思い出は残しておくと大変」(池畑)

女性は「自分が(年老いて)変化するのだから、環境も変化させなければ」と感じながらも、「とはいえ引っ越しは大変なので、60代後半〜70代前半に済ませておくのがオススメ」とアドバイスを送りました。

夫を亡くしたのを機に一軒家での暮らしに不安を覚えるようになり、駅から徒歩6分のマンションに引っ越した女性の生活も取材。一軒家に感じていた防犯上の不安が取り除かれた上に、徒歩圏内に生活必需品がほとんど揃っているのが便利など、住み替えのプラス面を語りました。

女性は「自分が(年老いて)変化するのだから、環境も変化させなければ」と説きながらも、「引っ越しは大変なので、60代後半〜70代前半に済ませておくのがオススメ」とアドバイスを送りました。

また、住み替えで、近所に親しい人がいなくなったことで、人との距離がちょうどよくなったとも。池畑さんは「人間関係も断舎離する年齢だから」と共感し、千秋さんも「人間関係をリセットするのは好ましくないと思われがちだけれど、自分が暮らしやすい形を作っていけばいい」と語りました。

老後の住み替えのハードルについては、「夫婦で住み替えを決めたのに、子どもから実家を残してほしい、心配だから近くに住んでいてほしいと言われて、あきらめた」というエピソードも紹介されました。

井戸田さんは、実家は建て替えて二世帯住宅になっているそうで、「“帰る実家”がなくなるのは寂しい気持ちはわかる。何かあったら駆けつけたいから近くに住んでいてほしいし」と子どもの立場から語りましたが、千秋さんと池畑さんは「それは勝手だし乱暴」「一軒家は維持費がかかるし、形のある思い出は残しておくと大変」と猛反論。

そんな中、三上アナは「親には近くにいてほしいというのが本音だけれど、同居はイヤかな」と本音をのぞかせ、三木さんは「実家は資産ではあるので、子どもに相談する必要はあるのでは」と意見を述べました。