いよいよ新米シーズン到来!
“令和のコメ騒動”影響がいまだ続く中、令和7年産の新米がスーパーの店頭に並び始めましたが、家庭のお財布を刺激する話題が…。

農家産直米「すえひろ」荒金一仁代表:
いやもう、値段は最高値になっていますね。

そう話すのは、横浜にある精米店。今年(20225年)の新米は、創業23年で最高値になっているといいます。

7月から令和7年産の新米を入荷したものの、その値段は高知県産のコシヒカリの玄米価格が5kgでなんと8800円。

高知県産「よさ恋美人」は、5kgで7800円と、2024 年と比べると1.5~2.5倍に値上がりしているといいます。

新米の高騰を受けて、都内のスーパー「マルヤス高島平店」では、現状「備蓄米」と古米となる「銘柄米」のみを取り扱い、高い新米は今後価格が下がったところで入荷するべく、タイミングを見計らっているといいます。

8月18日発表されたスーパーのコメの平均価格は、備蓄米を含む「ブレンド米」は3190円、「銘柄米」の価格は4239円と高止まりしている状態ではありますが、新米は、西の方から徐々に販売が始まり、10月までには 日本全国の新米が流通・販売されるようになります。

今年の新米は、全国的に最高値となってしまうのでしょうか?
水不足や高温が影響…買い時はいつ?
今年の新米が高騰している理由として、続く猛暑での水不足や、突然の豪雨などの荒れた天候が、コメの生育に大きな影響を与えている点が挙げられます。

さらに、近年コメ価格が高騰していることを受けて、コメ農家から買い取る際の価格にも変化が…。

農家産直米「すえひろ」荒金一仁代表:
業者間同士の「買い取り合戦」と申しますが、競争もありますので、その点も懸念されております。
JAさんの方で各県に「今年は、これぐらいで買い取りますよ」という目安が出ますので、概算金と申しますけど、そちらが当店で申し上げますと、昨年(産)の(自社の)売価と同じぐらい。

農林水産省が発表している、主食米等の需給動向を見てみると、生産量は年々低下しているものの、需要量は2024年に増加しているのが分かります。

――今後の米価格の予測はどうですか?
流通経済研究所 主席研究員・折笠俊輔氏:
需要量は、おそらく変わらず700万t くらいあると思うんです。インバウンドも結構ありますので。一応、今年国として生産量は面積だけで見ると710万t くらい取れるという予測になっているので足りていそうに見えるのですが、水不足や高温障害という天候のところ、かつ食べられるコメというと、高温障害だと精米した際に割れやすくなってしまうので、そうすると主食用として我々が買えるお米が何万t なのかイマイチ見込めない状況なんです。
――今年が豊作かどうかはいつごろ分かるのですか?
大体10月上旬くらい。今の予想だと、東北だけすごくいいということは難しいと思うので、基本的には東北、北海道が出そろう10月になっても、おそらく(5kg)4000円は超えてしまうかなと。本当に豊作だったら、少し安くなる可能性もあるのですが。

――一番の買い時はいつ?
買い時としては、10月の中旬になると東北、北海道も出回るので、ある程度予定通り取れているならば、10月中旬くらいが買い時です。
(『サン!シャイン』 2025年8月19日放送より)