【混乱】都心で今季初積雪 電車に缶詰め…通行止めも 宅配ピザは注文増で雪の中配達「前見えないよ…」

2025年3月4日から広い範囲で降り続いた雪。東京都心では今シーズンはじめての積雪を記録しました。　
各地で事故や転倒によるけが人も出ています。電車の運転見合わせで、車内で一夜を過ごした人も…。
『めざまし8』は各地の混乱を取材しました。

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3月4日午後8時半すぎの東京・板橋区。人通りの少ない歩道は、雪で白く染まっていました。

雪で滑りやすくなった路面。女性が転ばないよう慎重に歩きます。

練馬駅周辺では…。

田中良幸情報キャスター：
午後9時すぎの練馬駅前になりますが、このあたり駅前の広場はかなり広い範囲で一帯に雪が積もっていますね。
ベンチも1cm近くは積もっていますね。
歩道は、皆さんが歩いているので滑りやすくなっています。

そして、3日はうっすらと雪化粧がほどこされた程度だった、神奈川県箱根町の「恩賜箱根公園」。

4日昼過ぎから雪が降り始めると…

午後5時前には、歩道と地面の境目が分からなくなるほど、一面真っ白に。

4日午後、箱根町で撮影された写真を見ると、ヘアピンカーブの手前で1台の車が歩道に乗り上げています。
撮影者によると、雪でタイヤがスリップして曲がりきれず、歩道に突っ込んだということです。

時間の経過とともに増す、雪の勢い。
2cmの積雪となったさいたま市では、50代から80代の男女3人が雪の影響で転倒。
3人は病院に搬送されましたが、いずれも命に別状はないということです。

この雪で大忙しとなっていたのが…宅配デリバリーのピザ店です。
雪の日は普段よりも注文が増えるといいます。

ナポリの窯　首都圏第一エリア　吉田季正エリアマネージャー：　
天気が悪いと、外に出る方が少なくなるようで、普段と比べると注文数は150％くらい（増える）。（雪の日は）雨以上に滑りやすくなりますし、安全第一でやらせていただきます。

注文は増えますが、配達にかかる時間も増えてしまいます。
『めざまし8』は、いつも以上に安全に気を遣うという、雪の日の配達に密着しました。

時間がたつにつれて強くなっていく雪。バイクにつけたカメラを見てみると。

「ナポリの窯」吉祥寺通り店　有森柊真店長「雪やばい。やばいな。めっちゃ積もってんじゃん。寒いなぁ」

大通りの路面に雪は積もっていないものの、冷たい雪が打ち付けます。

有森店長「前見えないよ…前見えないなぁ。やばいなぁ」

安全運転で無事、配達を完了。
通常よりも所要時間は10分から20分ほど多めにかかるといいます。
その後も、車の通りが少ない道路などは、滑りやすくなっているため、ゆっくりと走行。
この日は、無事故で配達業務を終えることができました。

――寒かったですか？
有森店長：
寒いですね。足が凍っちゃいます。まだ路面は車は走っていたので大丈夫ですが、路地に入ると危ないですね。

一方、大雪の影響により、山梨県を走るJR中央本線では思わぬ事態が…。

5日午前2時過ぎに撮影された映像に映っているのは、電車の中でぐったりとした乗客たち。
JR東日本によると、運転士から「雪の重みで竹が線路側に傾いている」と連絡があったことから、午後7時28分、小淵沢ー甲府間の上り線が運転見合わせに。
その間、乗客は車内で復旧を待つことになりました。

運転再開を待つ乗客：
大月駅なんですけど、甲府から8時ごろかな？ここ（大月駅）で止まって、しばらく様子見るよって状況から、もうこの時間（5日午前2時）まで変わらないです。
「倒れている竹を伐採するのでお待ちください」って。「伐採する箇所が複数あるので」ってアナウンスが流れて。

この時点で、6時間以上車内に取り残された乗客の男性。

運転再開を待つ乗客：
やっぱり気になっちゃうんで、なかなか寝られないんですけど、途中途中、軽く仮眠は取ってます。
明日も用事があるので何とかして帰りたいけど、情報がないので、始発を待つしかないんじゃないですかね。

運転見合わせは続き…乗客によると、電車は10時間の待機の末、5日午前6時ごろに乗客を降ろす作業を進めています。

交通機関を巡っては、4日の雪により、もう1つ大きな影響を受けたものが…「予防的通行止め」です。

予防的措置として、4日の午後3時半以降、都内を通る高速道路や国道の通行止めを実施。
その影響で、都心では普段とは異なる光景が見られました。

取材スタッフ（午後7時半ごろ）：
池尻大橋付近なんですが、「ユキ入口閉鎖中」と書いてありますね。国道246号線に車が集まっていますね。

首都高速の予防的通行止めにより迂回路となった周辺の道路では渋滞が発生。信号が青に変わってもほとんど進むことができません。

取材スタッフ：
現在午後8時半過ぎです。三軒茶屋の辺りから瀬田交差点まで約1時間ほどかかって来ることができました。

本来、約20分の道のりに3倍以上の時間がかかっていました。
雪の勢いが増す中、神奈川方面はさらに渋滞が続いていました。

生活に影響を与えた「3月の雪」。今週末、東京で再び雪が降る可能性が出てきています。

天達武史気象予報士：
次の天気のポイントが、8日（土）になります。いったん6日（木）、7日（金）は気温上がってくるんですけど、土曜日は東京に傘マークが付いていますが、また雨か雪という予報です。今回よりは、降る量としては雨にしても雪にしても少ないんですけど、最低気温が2℃となっています。この気温で降ってしまうと雪になる可能性がありますので、まだ予報にばらつきがあるので、木曜、金曜、詳しく天気を見ていきたいと思います。
9日（日）以降は札幌で最高気温10℃、金沢、東京、名古屋など15℃以上というところが多くなってきますので、来週は花粉が大量飛散ということになりそうです。

（『めざまし8』　2025年3月5日放送より）