GW最終日の2025年5月6日。あいにくの天気にもかかわらず、千葉・木更津市の道の駅「木更津うまくたの里」には、多くの人が行列を作っていました。

中には、朝5時半から並んだという人もいるという、行列のお目当ては…。
「お米の盛り放題」イベントです。

県開発のオリジナル品種「粒すけ」を、1分間のうちに5合升に盛れるだけ盛ってOK!中には、1.1kgを盛った猛者もいたといいます。

米の価格が高騰する中、1回500円という価格も魅力のひとつ。
先着140名のみではあるものの、「お米の価格が上がっていて、手に取りにくい価格なので、生活応援も含めて」とイベントを開催したといいます。

朝5時半から並んだ夫婦:
やっぱり一番最初に並んで、お米をゲットしたいなって。(私が盛ったお米は)1.13kgでした。家計にすごく助かりますね。

今後も、月2回程度の開催を予定しているそうです。
昭和…平成…あの頃の“GW大行列”
GWの風物詩ともいえる「大行列」。
フジテレビが記録した映像のアーカイブには、たくさんのGWの行列映像が残されていました。

1974年、当時年間来園者数が最多となった「上野動物園」にできた行列の先にいたのは、今も変わらぬ人気を誇る「パンダ」。

当時は日本で唯一のパンダだった「カンカン」「ランラン」を一目見ようと、多くの人がつめかけていました。

同じく1974年、上野にある東京国立博物館にも敷地外まで続く行列が…。
お目当ては、レオナルド・ダビンチの傑作「モナリザ」。

フランスのルーブル博物館から貸し出され、初来日となったこの年は、開催期間わずか2カ月弱で入場者150万人を記録したといいます。

高度経済成長期に入ると、マイカーブームが到来。1965年には名神高速道路、1969年には東名高速道路が全線開通しました。
そして時は流れ、1989年に撮影された映像には、高速道路で進まない車から降りて、ある場所に走る人々の姿が…。

行列の先にあったのは、パーキングエリアに設置された「仮設トイレ」。

当時は施設内に設置されたものだけでは数が足りず、臨時で仮設トイレが数多く設置されていました。

今では“あり得ない出来事”にできた行列もありました。
1982年、東京・隅田川の河口付近の橋にできた、なぞの大行列。一心不乱に見つめる川の中には、サンマの大群が。

橋から釣り糸を垂らし、サンマを釣り上げようと躍起になる人々。
さらに、船から網を投げてサンマを捕る人まで現れ、その混雑っぷりに警察が出動する事態となりました。

当時の資料を調べてみると、黒潮系の水温の高い海水が数日にわたって東京湾内や周辺に流れ込んだため、サンマの群れの一部が湾の奥まで入ってきたとみられています。

今や水揚げ量も減少し、“庶民の味”から“高級魚”になってしまったサンマ。うらやましすぎる光景ですね。

平成で印象的な「行列」といえば、バンダイが発売した「たまごっち」。
卵形の携帯ゲーム機で、“デジタルペット”を育てることができると女子高校生を中心に大ブームに。

発売からずっと品薄が続いていましたが、1997年5月8日に、突如、東京駅のキオスクで緊急販売が行われたため、GW明けのサラリーマンたちが、大行列を作る事態になりました。

岩田明子氏:
つらい夜回りをこれで乗り切ったんです、私。(当時取材するのが)事件ばかりだったから、責任を持って育てながら、ちょっとたまごっちを置いてつらい取材に行って、事件発生!って。でもちゃんとえさもやって、掃除もして。

鈴木おさむ氏:
今は、二世代ではやっているんですよね。子供には新鮮で、親にとっては「それ知ってるよ」って懐かしくて。二世代になって、だからまたはやっているみたいです。
(『サン!シャイン』 2025年5月6日放送より)