流行発信地のひとつとして親しまれてきた、東京・新宿区の商業施設「新宿ミロード」が、2025年3月16日に40年の歴史に幕を下ろしました。

2月に閉館したアルタに続き、新宿からまた一つ消えた“象徴的な商業施設”。
今後、都庁を超える高さのビルができるなど、新宿は“新たな時代”に突入します。

40年の歴史に幕「街の姿が変わって」

新宿駅・南口に隣接する「新宿ミロード」は、1984年「ヤングの情報発信基地」として16歳から25歳をターゲットにオープン。

中でも、新宿駅の西口と南口をつなぐ、雑貨店が連なる「モザイク通り」は、歩きながら買い物を楽しむ新宿の名所の一つに。

幼い頃から慣れ親しんだ場所の閉館に、モデルの長谷川ミラ氏も寂しさを隠せません。

長谷川ミラ氏:
私は通学路で新宿を使っていたり、子どもの時よく父親とあのエリアに行っていたので、クリスマスに母のプレゼントを買いにミロード行ったりとか。特に深いというよりは、日常にあった感覚なので、また街の姿が変わってしまうのは寂しいなと言うのは正直に言うとありますね。
もちろん新しいビルも楽しみなんですけど、どうやってこの東京の良さというか、本来あった日本の風情というか、そこがキープできるのかなとは考えてしまいます。

新宿ミロード周辺の景色は、「バスタ新宿」や「タカシマヤ タイムズスクエア」などが建設され、すっかり様変わりしましたが、

昭和に誕生した「新宿ミロード」は、変貌する新宿の街を見守りながら、令和となった今もなお40年前と変わらず、若者たちに寄り添い続けました。

 閉館の瞬間には、多くの人がつめかけ、最後の姿を収めようとシャッターを切る人や、拍手する人…。それぞれが色々な思いを抱えて最後を見送ります。

新宿で進む再開発に伴い閉館した「新宿ミロード」。
その跡地となる一帯には、超高層ビルが建設される予定となっています。

その高さは地上48階、高さ約260mで、都庁を超える新宿一の高さになります。
中には、商業施設やオフィスが入り、47階、48階では新宿一の眺望を生かした空間や体験を提供するとのことです。

(『めざまし8』 2025年3月17 日放送より)