子どもを無意識に追い詰めてしまう「悪魔の口ぐせ」について、専門家と考えました。
女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。
今回は、「悪気はなくても子どもを追い詰める、親の悪魔の口ぐせ」というテーマでMCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、カンニング竹山さん、澤穂希さん、坂下千里子さん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんがトークしました。
澤穂希が8歳の娘に言ってしまう口ぐせは…「誰に似たの?」
スタジオには、書籍『親に知っておいてほしかった「悪魔の口ぐせ」』の著者で、マザーズコーチングスクール代表の馬場啓介さんが登場。馬場さんはまず「悪魔の口ぐせ」になりがちな言葉例として、「ちょっと待って」を挙げました。
「無意識に使ってしまいがちな言葉ですが、子どもにうつりやすいし、拒絶されていると感じさせてしまうこともある」と、「ちょっと待って」という言葉の強さを語った馬場さん。ほかにも「お金がない」「男なんて」などの口ぐせが、子どもに影響を与えやすいといいます。
8歳の娘の子育て中の澤さんは、自身の「誰に似たの?」という口ぐせが悩みだと告白。「夫と私の似てほしくないところを、娘がやりがち。夫は頭の回転が早い分、小言が多く、同じように娘が言ってくると『誰に似たの?』とつい言ってしまう」と明かすと、坂下さんは「わかる!」と同意しました。
坂下さんは「夫も娘もガンコでつい『パパそっくり!』と言ってしまうけれど、よく考えるとイヤなときしか使わないワードかも。自分が悪魔だとは思っていないんだけど…」と、反省の表情を浮かべました。
馬場さんは「相手と自分はまったく違うという前提に立った上で、お互いの違いを受け入れ合わないと、子供との信頼関係は築けない。気になる部分は具体的に伝えることが大切だし、違いを認めあえないと『なんで?』という悪魔の口ぐせにつながってしまう」と、気をつけるべきポイントを指摘しました。
「チャンスの波に乗りなさい」澤穂希が心に抱き続けてきた母の言葉
続けて「音大を目指していたのに、母から『あなたは優しいから激しい競争の環境には向いていない』と言われ、受験をあきらめた」という、40代女性のエピソードも紹介されました。
馬場さんは「優しいという言葉も、向いていないという言葉も曖昧。もっと丁寧に、具体的に話すべき」とアドバイスしましたが、坂下さんは「家族だからこそ『向いていないものは向いていない』と言えるのでは?」と問題提起。
しかし、「接客業は向いていないと将来を決めつけられた」「母と同じ看護師になりたいと思っていたけれど、不注意だから向いていないと母に言われた」など、同じような悩みを抱えたまま大人になった人は多いようです。
馬場さんによると、そういうときは「何が向いているか一緒に考えよう」と言葉を変換すると良いそうで、「『これができていた』『これが得意だった』など、『あなたのことをこれまで見ていたよ』という気持ちを伝えつつ、具体的な事例を挙げて話し合う」という姿勢が大切なのだとか。
「(自分が)『やりたい』と言ったことを母に反対されたことがない」という澤さんは、「母から言われた『チャンスの波に乗りなさい』という言葉が心に残っているので、チャンスだと思ったときに踏み出すことができた」と語ると、馬場さんは「それは“天使の口ぐせ”ですね」とニッコリ。
馬場さんは「親の何気ないひと言が子どもに想像の100倍影響を与えていると思うべき」と親の心構えを伝え、竹山さんは「俺は『法律ギリギリが一番儲かる』と言われて育った」と笑わせました。