肇と紀介は、再開発前に行われた住民説明会を思い出す。
そこでは、未来都市「ニューハピネスタウン丹辺」の構想が発表され、ユン(=雄太/大角英夫)、チェン(=肇/青木奏)、キンポー(=紀介/内田煌音)らはその様子を見守っていた。隣に恩師・マチルダの姿もある。
そこへ健人(藤枝喜輝)が現れ、マチルダと挨拶を交わす。
ユンたちは、30年後の未来へ夢を膨らませる。きらびやかな高層ビルが立ち並び、そこを縫うように空中道路が走る、近未来的な「ニューハピネスタウン丹辺」を想像していた。
そこでは、映画監督になったチェン、原作を手がける漫画家のキンポー、アクションスターになったユンの凱旋イベントが開かれている。
3人は中学時代に、マチルダのもとで、自主映画『ラムネモンキー 炭酸拳』を制作し、国内で数々の賞を受賞する快挙を成し遂げていた。サプライズで登場したマチルダは、3人に花束を渡し、祝福して…。
しかし、実際に完成した30年後の街は、どこにでもある、ありふれたものだった。
新聞記者を目指していた雄太(反町隆史)の兄・健人(松村雄基)のあだ名は…
雄太らが、修復が完了した「No.12」を確認すると、収録されていた『ラムネモンキー 炭酸拳』に別の映像が上書きされていた。
それは、火事の3日前に黒江の婆さんが、孫の黒江恵子(瑞島穂華)に隠し撮りさせたもの。
再開発のデベロッパーである新隆不動産の社員が、黒江の婆さんと土地の売買を巡って交渉している様子が映っている。新隆不動産は、バブル崩壊後に雄太が勤める多澤グループによって吸収合併された会社だ。
映像には、今や大物政治家となった若き日の加賀見六郎(花戸祐介)らしき人物の姿も。加賀見は、黒江の婆さんに土下座するが拒絶され、交渉は険悪なまま終わった。
その後、映像はユンたちが撮影した『ラムネモンキー 炭酸拳』に戻る。映像を見ていた白馬は、そのなかでチェンが言った「クラーク」という名前に気づく。それを受け、3人はある記憶を思い出す。
住民説明会の日、会場の外から様子を見ていたユンたちの前に現れた健人は、こういった事業には不正がつきものなので、市民は目を光らせないといけない、と語った。
肇と紀介は、高校野球のスターであり、新聞記者を目指す健人をクラーク・ケント(スーパーマンの地球での名前)と呼んでいたのだ。雄太はこの事実に、何やら思案する…。
白馬が閉店後の店内で作業をしていると、怪しい3人の男が現れる。男たちはビデオテープを渡せと迫るが、店内に隠れていた雄太たちが応じ格闘。
実は、SNSに「No.12」の画像を投稿して、男たちをおびき寄せたのだった。雄太は1人に向かって「根本」と呼び止めるが、逃げられてしまう。
翌日、部下・根本(永沼伊久也)は欠勤していた。雄太は、新聞社志望だった健人が、より条件のいい大企業である多澤物産への就職を決めたときのことを思い出す。
その頃、ユンは野球部に戻って将来のために結果を残すよう、健人からアドバイスされていた。さらに兄弟の父・正雄(奥村アキラ)も、市役所を辞めて転職し、ユンの中学卒業後には家族でこの町を出るつもりだと明かし…。
