そこに駆けつけた奈美が「警察が安全を守るのですべてを話してほしい」と告げ、税理士が殺害されて遺体で発見された事件の新聞記事を差し出す。その税理士は、奥田の会社を担当していた。奈美は上村に、裏切れば奥田に殺されると恐れていたのではないかと問いかける。

上村は、周囲の期待に応えたくて見栄を張り借金を抱えてしまったこと、本当は奥田との関係を断ち切りたいと思いつつ、命を狙われることを恐れていたと告白。

昨夜、奥田の会社の会計資料から、脱税の証拠をつかんでいた南方は、奥田が捜査二課に逮捕されると断言する。

そこで観念した上村は、片づけなければいけないことを済ませてから警察に出頭すると約束。まもなく、奥田が脱税で逮捕された。

悪徳ビジネスの本丸を叩く証拠をつかんだ矢先に立ちはだかる壁

上村の証言で、奥田は事業承継を装って巻き上げた金を黒澤ホールディングス系列の別会社に移動させ、その金を寄付金としてルミナス会に入れ、黒澤が海外に流していたことがわかる。

上村はもしものときのために、その金の流れの記録を手元に残していた。上村は、そのデータを証拠として警察に提出すると南方に約束。南方は、上村の出頭を待つ。

しかし、証拠となるデータをまとめて警察へ向かっていた上村は、背中からナイフで刺されてしまう。刺したのは、水原の息子・直哉。父親を自殺に追い込んだ相手だと上村を恨んでいた。

血まみれになりながら、南方に渡さなければとデータの入ったUSBを握りしめて絶命する上村。彼の手から何者かがUSBを持ち去っていく。

直哉は、すぐに自首し、逮捕。上村の事務所にあったパソコンは持ち去られ、奥田と黒澤をつなぐ証拠は失われた。

DICTメンバーは早見から、黒澤ホールディングスの捜査に官邸のストップがかかったと伝えられる。奈美は早見に対し、佐生の指示ではと詰め寄るが、早見は何も答えられない。

閉店した柴浜堂を訪れた奈美。そこに佐生が現れる。奈美が、どうして捜査を止めたのかと問い詰めると「今はその時期ではない」と答える佐生。奈美に、王様にでもなったつもりかと問われた佐生は、自分こそが国を守る決定をするのだと豪語する。

街頭の巨大ビジョンに黒澤ホールディングスの広告が流れる。笑顔の黒澤道文が映し出されると、奈美の瞳の光はいっそう強くなるのだった。

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