しかし、奥田の会社は、被害企業の資産や不動産の所有権を移すためだけの会社で実態がない。
上村がこの仕組みを理解し、奥田に手を貸していたと察した南方は、直接上村を問い詰めると言い出した。
突っ走る南方(一ノ瀬颯)をなだめる奈美(沢口靖子)
感情に任せて動こうとする南方をなだめる奈美。
2人はそのまま上村の事務所へ。南方は「奥田と組んで、困っている中小企業を最初から倒産させるつもりだったのではないか」と上村を問い詰める。
すると、自分の仕事をしただけだと言う上村。南方がそんな人間ではなかったと訴えかけても、上村は聞く耳を持たない。
真面目で努力家だった上村が変わってしまったとショックを受ける南方。奈美は、今の彼をしっかりと見るように諭す。続けて、上村が金に困っているのではないかと指摘。
上村の事務所を訪ねた際に奈美は、彼が身に着けているものや事務所の調度品が高級品ばかりだと気づき、さらには20代で独立して事務所を構えるには資金が必要だったはずだと看破していた。
清水紗枝(黒島結菜)は奈美に頼まれ、上村が利用している金融機関やクレジットの履歴を調べる。奈美の予想通り、上村はかなりの借金を抱えていることが判明。上村は、借金返済のために奥田に協力しているとみられた。
南方は奥田の会社の会計資料を徹底的に調べ、奥田が隠していることを見つけ出す。
翌日。上村の事務所を訪ねた南方は、警戒する上村に対し、頭を下げて謝罪。南方は1年以上前に届いていたものの見逃していた「相談したいことがある」という上村のメッセージにやっと気づいたのだった。
上村は、奥田のことで悩み、助けを求めていた。自分が話を聞いていれば、と悔やむ南方。そして、これ以上罪を重ねてほしくないと説得するが、上村は奥田から逃げられないとあきらめていた。
