二宮奈美(沢口靖子)は南方睦郎(一ノ瀬颯)とともに、ミズハラ製作所と同じ手口で倒産に追い込まれた和菓子店「柴浜堂」を訪れて話を聞く。

妻とともに40年だんごを作り続けてきた店主の柴浜正真は、年齢的にだんご作りが難しくなり跡継ぎもなく困っていたため、税理士に紹介された会社の社長に店を引き継ぐことに。しかし、その会社と契約を結んだ途端に資金がなくなり、借金だけが残ってしまった。

柴浜堂を買い取ったのは、奥田が社長を務める「モトノギコーポレーション」という会社。モトノギーポレーションとネッブスは、黒澤ホールディングスの関連会社だった。

奥田には、詐欺容疑で事情聴取を受けるも証拠不十分で立件できなかった過去が。今度こそ奥田の詐欺の証拠をつかむため、DICTメンバーは手分けして捜査を進める。

悪徳ビジネスの片棒を担ぐ税理士は南方(一ノ瀬颯)の友人!?

奈美と南方は、奥田を尾行。奥田の手口が犯罪にならないことに憤る奈美に対し、元捜査二課の南方は、違法と断定できなければ警察には何もできない、と冷静だった。

奥田は、税理士事務所に入っていく。そこが上村の事務所だと知った南方は動揺。上村は南方の大学時代の友人で、2人はライバルのような関係でもあった。

上村に関する捜査を担当させてほしいと早見に直訴する南方。友人関係が捜査に影響を与えるのではないかと懸念する早見に、奈美は自分が南方のサポートに付くと申し出る。

南方は、上村をバーに呼び出した。南方が近況を尋ねながら探りを入れても、何もうかがわせない上村。

彼には怪しい点は見当たらないとDICTメンバーに報告する南方だが、早見から、上村が何も知らずに奥田に利用されている可能性もあると指摘されてしまう。

うなづかない南方を見た奈美は、「上村なら奥田の企みに気づくはず」と、上村の優秀さを知る南方の思いを代弁。そして、さらに捜査を進めるため南方とともに奥田の会社へと向かった。