さまざまな反響を呼んでいるドラマ『東京P.D. 警視庁広報2係』企画・原案の安永英樹プロデューサーと、中村亮太プロデューサーが、制作秘話を語りました。

本作は、“捜査一課”に行くはずだったものの、とある理由で警視庁の広報に送り込まれた刑事・今泉麟太郎(福士蒼汰)を通して、広報と捜査現場の刑事の意地とメンツ、対立と葛藤を描く完全オリジナルストーリーの社会派警察ドラマ。

毎週、放送時にはXでトレンド入りを果たし「今までの刑事ドラマと違う」「広報課って面白い」「現代の問題が映し出されている」など数多くの声が寄せられています。

第1・2話では「警察による隠蔽」、第3・4話では「実名報道」、そして第5話からは「報道協定」について描かれます。ますます注目が集まるなか、本作の安永プロデューサーと中村プロデューサーに、これまでの反響や制作の経緯、物語のベースとなった実体験などについて聞きました。

「すごく人間くさい世界」警視庁広報課に見出した魅力

――第4話放送までの反響や手応えはいかがですか?

安永:もっとご批判や厳しいお言葉をいただくことになるかなと思っていましたが、「久しぶりに骨太のドラマを見た」「広報という目線が新しい」など、比較的いい評価をいただき安心しているととともに、励まされている気持ちです。福士さんはじめキャストたちも周囲からそういった声を聞いて手応えを感じているようなので、モチベーションにつながっていると思います。

第1話放送の翌日、福士さんは安堵の表情をされていました。僕らとしても、やっぱり座長が安心してのびのびと演じてくれることが大事で、福士さんは本当に素晴らしい演技をしてくださっているので、そこも含めて「大丈夫だ」と胸をなで下ろしました。

もともと、そんなに注目されていたドラマではないと思うんです。でも、見てくださる方が意外に多くて本当にホッとしています。撮影現場もすごくいい雰囲気です。

中村:刑事ドラマが数あるなかで、みなさんに「新しい刑事ドラマ」と捉えていただいていることがうれしいです。刑事ものはもう出尽くしているジャンルだと思います。

でも新しい切り口でお届けできて、みなさんに普段のニュースを見ながら「警察に広報課っていうのがあるんだな」と思っていただけたりするのかなと思うと、ドラマとして意義のあるものになっているのではないかと感じます。

もう一つうれしいのは、SNSで「イケおじの博覧会だ」と盛り上がっていることです(笑)。キャスティングをさせていただいた身としては、本当に素敵な役者さんとご一緒できたので、反響も含めてすごくうれしいですし、ありがたいなと思っています。

――そもそも、なぜ警視庁の広報課を舞台にしたのでしょう。

安永:僕は社会部の警視庁担当記者を約 4年半やっていました。捜査一課担当を3年、警備・公安担当、サブキャップも経験しましたが、その時に広報課と密に接していたんです。

実はその頃から「広報課の人たちをドラマにしたら面白いだろうな」と思っていて、この作品の構想がふわっとありました。2007〜2009年頃ですね。僕ら記者はまさにドラマで描いている通り、広報課と時には言い合いもしますし、称え合ったりもします。そういうすごく人間くさい世界は、面白いドラマになるんじゃないかなとずっと思っていました。

企画自体は2024年の夏〜秋ぐらいに出しました。社内ではいろいろな反応がありましたが、当時の担当者たちも上司も「これはやるべきだ」と推してくれて実現しました。