――森川さんはバラエティ番組で、数々の達人技に挑戦してあっという間に成功する姿が話題となりました。これも“最後までやりきる精神”の賜物(たまもの)でしょうか。
やらないといけないという使命感がありましたし、期待していただいていることもすごく感じていたので、「今、自分がやるしかない!頑張るしかない!乗りきるしかない!」と思いながら挑戦していました。
――GP帯連ドラ初主演の『スティンガース 警視庁おとり捜査検証室』も、好評のうちに幕を閉じました。
今回は警視役ということで、セリフも事件の説明が多くて。どこに誰がいて、何年間潜伏して、どうなって…と話すシーンが多く、初めは「これは覚えるのが大変だな」と思っていましたが、なんとか乗り切れました!
森川葵 6年前の声と比べて「少し大人っぽくなった?」
――6年前の自身のナレーションを改めて聞いて、どのように感じましたか?
自分では、変わっているか分からなかったですが、今のほうが少し大人っぽい声になっていましたか(笑)?あの時も、映像のテイストに合うよう、なるべくあったかく寄り添うような気持ちで…と考えながら読んでいたと思いますが、改めて聞くと、若さとフレッシュさもありつつ、おじさんのあたたかさを伝える役割は果たせていたのかなという気がしました。
――森川さんが感じる、お芝居とナレーションの違いがあれば教えてください。
お芝居をするときは、ストーリーや役の感情を伝えなければと思いますが、ナレーションは自分の感情より、登場する人たちの思いが伝わるように、映像の空気感を壊さないようにという気持ちで読んでいます。自分が前に出るのではなく寄り添いながらも、ほんのちょっと感情を乗せて伝えようと心がけています。
――『ザ・ノンフィクション』制作陣へメッセージをお願いします。
この番組を作るのは、本当に大変だと思います。取材相手に受け入れられないこともあると思いますし、その中に入ってみなさんの感情を引き出して、その瞬間を撮るって、すごく難しいことだと思います。特に今回の『おじさん、ありがとう』も、長い月日をかけて取材してきたからこそ、子どもたちが心を開いてくれて、話をしてくれて、ありのままの姿を撮らせてくれたのかなと思います。
『ザ・ノンフィクション』をはじめとしたドキュメンタリー番組のおかげで、私たちはいろいろな世界を知ることができるので、ぜひこれからも、こういう場所があるんだよ、こういう人たちがいるんだよ、というのを伝えてほしいです。
予告動画&無料配信
YouTube「フジテレビドキュメンタリー」で、『ザ・ノンフィクション』の予告を配信中。10月19日(日)14時~ 歴代最多受賞作『「おじさん、ありがとう」熱血和尚の物語』
10月5日放送「30周年特別企画 借金地獄物語」が10月19日まで、10月12日放送「30周年特別企画 われら百姓家族」(語り:宮﨑あおいさん)が10月26日までTVer・FODで無料配信されます。