菊地凛子さん、錦戸亮さん、竹原ピストルさん、塩野瑛久さんがクリスマスイヴに集う男女の会話劇に挑みます。

12月24日(水)にFODで一挙先行配信、2026年1月11日(日)からフジテレビ系にて4週連続放送されるドラマ『嘘が嘘で嘘は嘘だ』は、ドラマ『silent』『いちばんすきな花』『海のはじまり』などのヒット作を手がけた脚本家・生方美久さんの待望の新作。

クリスマスイヴの夜、雪降るなかで居酒屋に集った世代の異なる男女4人。

嘘に振り回されてきた離婚歴のある主人公・大森みつ子(菊地)、不倫が原因で離婚されたみつ子の元夫で、みつ子に未練タラタラな小林幸助(錦戸)。

胡散臭い結婚詐欺師の中村信(塩野)、怪しすぎる自称・刑事の並木正義(竹原)が丁々発止の会話劇を展開します。

左から)竹原ピストル、菊地凛子、錦戸亮、塩野瑛久

めざましmediaはメインキャスト4人にインタビュー。撮影の思い出や共演の感想、生方脚本の魅力などを聞きました。

菊地凛子 錦戸亮の妻役に「苦情が来ないか心配しました(笑)」

――出演が決まったときの心境を聞かせてください。

菊地:今回の大森みつ子という女性はすごく面白いキャラクターなんです。

プロデューサーの金城(綾香)さんとは過去に2本の作品でご一緒して、私のことをかなりご存じなのですが、そんな金城さんから「菊地さんに近い役だと思う」とお話をいただいて。

ただ、錦戸さんの妻役ということで苦情が来ないか心配しましたが、すでに別れている夫婦という設定だったので、そこは安心しました(笑)。

錦戸:誰が断って「僕のところに来た話なんやろ?」って思いました。というのは冗談で(笑)、脚本を読んでシンプルに面白そうと感じたので、出演したいと思いました。

塩野:僕はいつか生方さんとご一緒できたらと思っていたので、前のめりに「やりたいです!」とお返事しました。

竹原:私にとってはセリフが多く、間髪入れずのやりとりがふんだんに登場する作品なので「お力になれるかどうか…」という不安もありましたが、やらないと絶対に後悔すると思ったので、とにかく精一杯やってみようという挑戦の気持ちで臨みました。

 

――脚本を読んでどのようなことを感じましたか?

菊地:生方さんってこんなにテンポ感のある物語をお書きになるんだ、そして、何でも書ける方なんだと新鮮な驚きを覚えました。セリフのすべてがキャラクターの人となりをきちんと表していて、だからこそ会話の応酬が面白かったです。

錦戸:僕の中で基準にしていることが一つあって、それは読みながらフッと笑える脚本かどうかということ。今回の生方さんの作品には思わず笑ってしまう部分がたくさんありました。

塩野:生方さんの作品は感情の機微を繊細にすくい上げるヒューマンな部分が大半で、僕もそんな物語に携わってみたいと思っていましたが、今回はまったく違うテイストの物語。面白さに感激したのと同時に、さまざまな引き出しをお持ちの方なんだと驚きました。

竹原:生方さんの脚本に触れたのは私も初めてで、先入観を持たないまっさらな状態で読ませていただいたところ、無数の細かいピースが額にピタリと収まるように計算されていて、緻密かつ精巧なパズルのような美しさを覚えました。読んでいて心地よかったです。

 

――生方ワールドの中に入り、お芝居をしたときの感想を聞かせてください。

菊地:私が演じたみつ子という役柄は嘘をすごく嫌っている女性なのですが、「人の会話って嘘で構成されているんだな」ということを気づかされる瞬間が多々ありました。

塩野:お芝居を紡ぐにあたって言いづらいセリフがほとんどなく、会話のラリーがきちんと成立していたことが演じる側としてはありがたかったです。

竹原:「生方さんが思い描いている並木を演じることができているかな?」ということを常に気にしていました。でも、終盤で現場にいらっしゃった生方さんから並木はあて書きだとお聞きして、クランクイン前に知っていたらもっとリラックスできたのに、と(笑)。そして、「私自身は並木よりまともな人間だと思うんだけどなぁ」とも感じました(笑)。