7月に行われた、埼玉県三郷市の市議会議員選挙で初当選を果たした、お笑いコンビ「X-GUN」の西尾秀貴さん(55)。

1990年のデビュー以降、「ボキャブラ天国」など 数多くのテレビ番組や舞台で活躍してきた西尾さん。8月からは、“芸人”と“市議”の二足のわらじを履いています。

『サン!シャイン』は、そんな芸歴35年で、新たな世界に飛び込んだ西尾さんの“初挑戦”を取材ました。
期待を受けながらも“不安”「どうしよう、どうしよう」
議員として初登庁する8月11日。そこには、いつもと違ったスーツに身を包み、緊張した面持ちの西尾さんがいました。

X-GUN 三郷市議会議員 西尾秀貴:
初日の朝。そうですね。ちょっとドキドキ感とワクワク感とっていう、両方が入り混じっている感じですね。

市議会や札幌で行われたフォーラムへの出席など、議員として精力的に活動している西尾さん。市民からもその知名度を生かして、「芸人としての経験で、明るい街に」「活気のある市にしてほしい」など、期待を寄せる声が…。

議会での初めての一般質問に立つ日となった9月17日。西尾さんは取材班にこう不安をこぼしました。

X-GUN 三郷市議会議員 西尾秀貴:
俺が市議会議員になって、大丈夫かな?っていう意識がどんどん出てきちゃって。
「どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、受かっちゃったどうしよう」みたいな。

しかし、議会に立てばすぐさま“議員の顔”に。
市の魅力を発信する、シティープロモーション事業について、約10分にわたり質問を行いました。

X-GUN 三郷市議会議員 西尾秀貴:
緊張はかなりしましたよ。本当に芸人の時の初めての舞台と同じような感覚だったんだろうなと思います
「この子たち将来どうするんかなって」
芸人の西尾さんが政治の世界に飛び込もうと思ったきっかけは、放課後等デイサービスの指導員のパートだったといいます。

X-GUN 三郷市議会議員 西尾秀貴:
家の近所に放課後等デイサービスっていって、障害を持っている子たちが通う、いわゆる“学童(保育)”みたいなところがありまして。指導員として、みんなとこう遊んでいくうちに、本当、この子たち将来どうするんかなって。

子供たちとふれあう中で、三郷市を『子供たちの笑顔があふれる街にしたい』という思いが芽生えた西尾さん。そんな西尾さんの背中を押してくれたのは、意外な人物でした。

X-GUN 三郷市議会議員 西尾秀貴:
(立候補前に)相談したのが、古坂大魔王。
「芸人続けた方がいいよ」って言われると思ったんですよ、絶対。「いや、やったほうがいいよ」って正反対のことを古坂に言われて、(立候補が)50(%)ぐらいの気持ちだったのが、プラス50になって100になった。
芸人仲間の古坂大魔王に背中を押され、踏み出した一歩

35年間コンビを組む相方のさがね・まさひろさんは、西尾さんの選択をどう思っているのでしょうか。

X-GUN さがね・まさひろ:
(立候補は)事後報告ですね。「出るんや」みたいな事後報告でした。
すごく真面目だし、本当に僕は向いているんじゃないかなと。たたかれてほこりが出るようなことはないので、あの方はすっごい真面目なんで、大丈夫だと思います。
55歳で新たな道を歩み始めた西尾さん。議員としての今後の目標は…?

X-GUN 三郷市議会議員 西尾秀貴:
今後は『三郷を広める』。まず、これは本当に一番にやりたいことなので。
芸人っていうものがあって、市議会議員になったら、これ(芸人であること)を何か、生かせるんじゃないかって。強みになれば、武器になればと本当思います
カズレーザーも政界へ?「芸人は実は政治に向いている」
谷原章介キャスター:
先輩、X-GUNの西尾さんが市議会議員になられましたけども、カズさんもいつか政界に?

スペシャルキャスター カズレーザー氏:
いや~やります?どこの党からでも、僕はすぐ尻尾を振るので。
谷原章介キャスター:
まずは、地元の市議会議員から。

スペシャルキャスター カズレーザー氏:
いやでも、芸人さんって実は時間の使い方が結構余裕があったりするんです。特にある程度のキャリアになると、週末とかの営業仕事はあるけど、平日は自分で調整がきくので、実は政治にめちゃくちゃ向いているんです。自由業なので。
(『サン!シャイン』 2025年10月10日放送より)