物価高が家計を圧迫している今、その影響が年末年始を直撃しそうです。

帝国データバンクによると、全国のデパート、スーパー、コンビニエンスストアなどを対象に行った調査で、ホール型5号のクリスマスケーキの今年の平均価格は、4740円(税抜き)と、前の年に比べて179円の値上がり
お正月に欠かせないおせち料理も、三段重または3~4人前での今年の平均価格は2万9098円と、前の年から比べて1054円値上がりしました。
また、お正月に食べたいカニを「5人に1人が諦めた」という調査結果も。
“物価高な年末年始をどう過ごす”か…『サン!シャイン』のスタジオで議論しました。

クリスマスケーキもおせちも高い! 5人に1人がカニを諦め?

宮澤智アナウンサー:
クリスマスケーキの値上がりの理由はやはり原材料の高騰

イチゴが10~30%上昇、チョコレートが35%上昇、卵が20%上昇となっています。

豊崎絵里子氏:
クリスマスケーキはスーパーでスポンジだけが売っているので。そこに生クリームを買ってきて、泡立てて、デコレーションしてイチゴ載せて。作ること自体をエンターテインメントの一つとして…、安く済むので。

宮澤智アナウンサー:
おせち料理も、原材料価格の高騰と、配送費用の上昇が要因で値上がりしています。
具体的に見ていきますと(9月時点の前年同月比で)、数の子が12%上昇、イクラ27%上昇、冷凍のタコが2%上昇です。
一方で、マグロ15%値下がり、ブリ10%、サケ・マス(輸入)も20%下がっていますのでお刺身などうまく選んだりするといいかもしれません。

そしてお餅です。カットの切り餅1kgあたりが、去年799円だったのが今年は100円上がりまして899円。鏡餅は去年299円が今年も299円と同じ。
値上がりの背景は、今年の米不足を背景としたもち米から主食用米への転作などがあったこと。鏡餅に関しては、仕入れ価格は上がっているんですが年が明けると売れなくなってしまうので価格を据え置きで販売しているということです。

佐々木恭子キャスター:
今年はおせち全部じゃなくて、食材別で、子どもたちも含めて好きな物だけにしようかなと。残ってももったいないので。

鈴木おさむ氏:
最近いろんなごはん屋さんに行って、いろいろな物がちっちゃくなっているのに気付いてます? この間妻(森三中・大島美幸さん)と定食屋さんに行った時に、ハンバーグがちっちゃくなってたんですよ。「ちっちゃい!」ってうちの奥さんが言ったんですけど…。

宮澤智アナウンサー:
価格そのままで提供したいという企業側の思いもありますからね。

宮澤智アナウンサー:
そんな中、ちょっとでも「奮発したい、贅沢したい」と思う時期なんですけれども、高級食材が買いづらく諦める人が増えているということなんです。
約5人に1人がカニを諦めている、もしくは減らしたという答えがありました。
そしておせち料理の品目数を減らす人も15.2%
購入をやめるメニューとしては、(541人中)栗きんとん36人、数の子35人、黒豆30人となっています。
中身をいろいろやりくりしておせちを作るという方がいるのかもしれません。

年の瀬も「物価高」視聴者感じた瞬間は

視聴者からも、年末年始の物価高について切実なエピソードが寄せられました。

「クリスマスケーキを予約しようとしたら、かつてないほど高額に!(50代女性)」
「数の子が高い」(50代女性)
「イクラとホタテが5割以上値上げしていました」(60男性)
「切り餅の価格がとても高くてビックリしました。正月越せるかなぁ…」(40代女性)
「年末の買い出しで、カゴは軽いのにレジの金額が重くて、物価高を感じました」(40代女性)

谷原章介キャスター:
「カニが高い」「イクラが高い」「数の子高い」って聞くと、どうしようかなって。

宮澤智アナウンサー:
お魚は安くなっていますね。

谷原章介キャスター:
マグロなんか築地とか豊洲とか行ってバンと買いたいね。

SPキャスター・武田鉄矢氏:
それ込みで買い物する、「築地に行ってマグロを買った」っていう高級感が気持ちを豊かにする。

物価高の中でもいろんな工夫をしながら過ごしていきたいですね。
あなたは年末年始どう過ごしますか?

(『サン!シャイン』2025年12月16日放送より)