沖野は家を出ようとしていた。そこにコスプレをした小山内が現れる。
衣装を着て一緒に写真を撮りたいという彼に応じながらも、沖野は告げる。「気づいてるんでしょ?私が沖野知鶴だってこと」。小山内は正直にうなずいた。
遺体の場所を知りたいんだろうと小山内に問いかける沖野は、彼をある山中に連れていく。

小山内(井内悠陽)が生き埋めに!?二階堂(森川葵)は犯人に迫る…!
黙々と土を掘り始めると沖野は、12年前の事件を語り始める。夫の暴力から逃れたい一心だったこと。悪いのは周りの奴らだと思っていたこと。逃げている間に出会った人たちの温かさ、優しさを知ったこと。
すると突然、彼女は穴を掘る手を止め、小山内をシャベルで強打。穴に落とされ苦悶の小山内だったが、待機していた乾が小山内を救い出す。
小山内は「信じてたのに…」と泣きじゃくり…。
深夜のスティンガースルームに、込山が入室。木田の遺留品が入った段ボール箱から、手書き原稿を抜き取りシュレッダーにかけようとする。

その瞬間、二階堂が現れる。行方不明の現場からも印字原稿が数ページなくなっており、それはまさに今、込山が手にしているページだった。
そこには「込山が警察の情報を流している」「殺害したのは込山」「二人は恋愛関係」という報告が記されている。
二階堂は最初から彼を疑い、資料をおとりに使ったのだ。そして沖野の逃亡を阻止するため、小山内と乾を向かわせていた。

しかし込山は、遺体が見つからない以上、自分を殺人容疑で逮捕するのは無理だと挑発。そのとき、遺体が見つかったと連絡が入る。
発見場所は、水上たちが込山と一緒に掘っていた穴の中。一度掘った穴に遺体を埋めれば、同じ場所を調べられるリスクは限りなく低い。刑事らしい考えを、二階堂は読んでいたのだ。
二階堂は込山に言い放つ。「公僕である警察官の心にまだ正義の欠けらが残っているのであれば、自ら出頭し真実をすべて話してください」と。

スティンガースルームで事件の真相を話す二階堂。込山は沖野に頼まれて夫を殺害し、一緒に遺体を埋めた。その後の逃亡も込山がお膳立てしたもので、5年前の事件も、今回の事件も、殺したのは込山だという。
モニターには警察署に連行される沖野の姿…と、コスプレをした小山内が映り込む。小山内を見て小さく笑う沖野。そして、二階堂は「good job」と優しくつぶやいた。