超高齢社会の日本。『サン!シャイン』は物価高で広がる“節約志向”の中で、上手に節約しながら年金暮らしを楽しむ、シニアを取材しました。
「無駄なものは買わない」シンプルな暮らし
都内で、夫と二人暮らしをしている65歳のライフさん。
子供2人が独立してから、家の中の物を整理したことが、「節約」に繋がったといいます。

そんな日々の工夫をYouTubeに投稿するライフさん。着ている服にもこだわりがあるそうで…。
ライフさん(65):
私はワンピースが好きなので、こういう感じになっています。

――これは全部ワンピース?
はい、そうです。これが私の外出着と普段着もこれなので、(持っているのは)30着とかそのくらいですかね。
お洋服の買い物に行く時は、ワンピース一択で。ワンピース売り場に行くので迷うこともないし、そんなに数も必要なくなったので、全体の服の数がものすごく減りました。それがまた、節約になっていると思います。

60歳を過ぎてから、ワンピース中心の生活に。大好きな洋服に毎日身を包みながらも、節約につながっているといいます。

ライフさん(65):
無駄なものは買わないということになったので、そこが自然に節約につながっていくと思うんですよね。なので、そういう気楽に楽しく、無理なくの節約を私は今楽しんでいます。
節約のアイデアを考えるのが楽しい
次に『サン!シャイン』が取材したのは、埼玉県上尾市に住む高山和子さん(68)。

現在、夫と長男の3人暮らし。収入のメインは夫婦の年金で、合わせて1カ月約24万円。節約生活を心がけています。

そんな高山さんは、1992年から家計簿をつけ続けており、今年(2025年)で34冊目。家計簿をつけることを通じて生活全般を見直そうという女性グループ、「全国友の会」の会員でもあります。

高山和子さん(68):
(家族が)買ってきたレシートは、全て私の方に集まるようになっていて。

しっかり計算して、家族1人のおかず1食分を180円~200円までと決めています。食費をおさえるため、食べ終わったミカンの皮を冷凍保存し、後でピールに。

キャベツを切るときも、芯も千切りにしてサラダに。普段捨てるような部分も使うことで節約になりフードロスも減らします。

さらに、趣味の洋裁で服も手作り。500円の布でブラウスを作り、布団の生地を使った帽子のほか、立派な上着も高山さんが作ったといいます。

高山和子さん(68):
買い物する時にも(アイデアを)考えるんですけれども…、楽しいです!
細やかな節電で節約「お金の付き合い方が変わってきた」
シングルマザーとして2人の子どもを育て上げ、現在、60代からの一人暮らしを満喫する様子をYouTubeで配信している、yamaさん(64)。

yamaさん(64):
今、一番充実してますね、本当に。収入面では働いていた頃に比べると格段に少なくなりましたけど、また違う幸せを感じている。

YouTubeや書籍などの収入に加え、繰上げ受給した月に約3万円の年金で生活をしていますが、その驚きの節約ポイントというのが…。

yamaさん(64):
昼間は(照明を)全くつけないですね。必要のない電気はなるべくつけないで…。

日当たりのいい部屋のため、昼間は照明をつけず、さらに、夜の間接照明用のソーラーライトを充電しているといいます。
節約アドバイザーの丸山晴美さんによると、昼間に照明を消すと1日あたり13.6円、月換算で408円の節約になるといいます。
さらに、「光熱費」を抑えるために、必要なとき以外は、家電のコンセントを抜いているといいます。

yamaさん(64):
テレビ、アンテナはつけているんですけど、コンセントは見るときだけ挿すようにしています。

食事を作るときも、光熱費を浮かせる工夫が。玄米を多めに炊いて、小分けにして冷凍。料理を始める前に外に出して、ちょうど料理が出来上がるときに自然解凍されるようにしているといいます。

これで、冷凍したご飯を電子レンジで温め直す分の1.2円~3円が節約に。
様々な工夫によって、yamaさんの1カ月の水道・光熱費の平均は約1万2000円。60歳以上の単身世帯の平均は1万4431円なので、2000円以上安い計算になります。

さらに食費に関しても、作ったおかずを昼食と夜食に分けて、1食分で約100円。1カ月にかかる食費の平均は、多くても約2万円だといいます。
無理はせず、好きなことを選ぶうちに、自然とお金がかからない生活になったというyamaさん。

yamaさん(64):
お金の付き合い方は私自身も変わってきたなって思っているし、今それが、この年になって分かってよかったなっていうふうには自分では思っています。
(『サン!シャイン』 2025年8月27日放送より)