農園の広場では信者たちが集まり神奉式が始まる。木の陰から固唾をのんで見守る乾。そして読み上げられた選ばれし神の子は…森園だった。
怪しい液体の入った杯を渡される森園。彼女がそれを口にしようとした瞬間、乾が止めに入るが、野間が運転する車が現れ、幹部らと森園を乗せ走り去ってしまう。

乾がスティンガースカーに戻ると、「証拠を押さえにいきます」と書かれた二階堂のメモが。二階堂に電話をかけると、ナビの履歴にある埠頭の、第三倉庫に来てくださいと指示が入る。
18時に人身売買のブローカーが来ると言い、最後に「GOD BLESS YOU」と伝え、彼女は電話を切った。
第三倉庫に駆けつけた乾(藤井流星)を待ち構えていたものは…?
埠頭に車が入ってくる。人身売買の噂を問う森園に、幹部たちは答えない。
やがて倉庫の奥から現れる、複数の黒い人影…その正体は二階堂たちだった。アタッシュケースの金を見せ、金と引き換えに森園が引き渡される。その瞬間、二階堂たちは警察手帳を見せ、人身売買罪で逮捕した。

一方、第三倉庫では、乾が2人の外国人ブローカーに銃口を向けられていた。しかし、何とか隙を突いて制圧。
そこに二階堂たちがやって来る。これは人身売買の売り手と買い手を別々に捕まえる「同時逮捕作戦」だったのだ。
森園のことを心配する乾だが、森園は「私はずっと大丈夫ですよ」とあっけらかんと答えた。
二階堂と森園のケンカは、森園が教団にどっぷりハマっている様をアピールするための演技。すべては二階堂と野間からの指示だったという。

二階堂からスカウトされた野間は予備調査の段階から教団で働いていて、教団幹部を二階堂が待つ第五倉庫へ、乾には本物のブローカーがいる第三倉庫に向かわせた。
極力情報を与えないことで、思い切り動けるようにしたと話す二階堂に対し、不満げな表情を見せる乾だったが、「助けに来てくれて、ありがとうございました」と言う森園の言葉には、少し救われた様子を見せた…。
