週末から猛暑日になる地点が急増すると予想されている、日本列島。

猛暑と豪雨を繰り返す「異常気象」が当たり前になり、私たちの生活にも大きな変化が現れています。

埼玉・新座市の「新座市立八石小学校」では、プールサイドが暑すぎるため屋外での水泳授業を中止。さらに、暑さ指数が「危険」になったときは、校庭での運動も禁止しているといいます。

新座市立八石小学校 川南真一校長:
学校のプールだと今はもう“暑くても入れない”わけですから、一昔前では考えられないような状況ですからね。
本校は3年前から民間委託による水泳指導を行っており、バスで会場に向かってまたバスに乗って帰ってくるということをしているので、ここ(学校のプール)での水泳指導は一切、この3年してないです。(暑さ指数)31以上で、もううちは絶対運動はさせてないっていう感じですね。

屋内での運動となった場合も、巨大扇風機を回したり、休憩時間を設定するなど、しっかりと対策をした上で行っているといいます。

営業時間変更で売り上げアップ 働く人への配慮も

変化が見られるのは、学校だけではありません。“異常な暑さ”は、飲食店や施設などの営業時間にも影響を及ぼしていました。

東京・豊島区にあるラーメン店「麺創庵 砂田」。
2024年から、開店時間を気温が上がる午前11時からまだ涼しい朝の8時に変更。朝営業を始めてから、売り上げが約1.3倍になったといいます。

「麺創庵 砂田」 砂田裕史店主:
(以前は)午前11時からオープンしていたんですけど、毎年夏場になるとかなり暑くなって、去年の夏から朝8時にしてあります。
暑くなってから仕込みをすると結構体力を消耗するので、涼しい時間帯から仕込みを始められるという、私たちにとっても楽で体には負担が少ないし、また、お客さんにも朝から(並ぶ)負担が少ない。

現在は朝4時半から行っている仕込み作業をさらに早め、8月だけは朝7時開店にするか悩んでいるといいます。

同じく豊島区にある、「池袋サンシャインシティ」の水族館でも、7月19日から期間限定で、午前10時から午後7時の営業時間を、午前9時から午後8時に変更。

「サンシャイン水族館」運営担当 森下祐輝さん:
暑さがひどい状況なので、朝早くからお子さま連れのお客さまが行動しているというところもございますので。そういうお客さまがいらっしゃりやすい時間帯から、営業を開始するということで、9時オープンというような営業体制にさせていただいております。

飼育しているペンギンたちにも、日陰を作ったり、シャワーをかけるなど猛暑対策をしていますが、飼育スタッフの働き方にも変化がありました。

「サンシャイン水族館」飼育スタッフ 芦刈治将さん:
今年は特に(猛暑対策を)強化をしていて、まず暑い場所で仕事をしているスタッフは30分おきに休憩を取るというルールを作りまして。体をクールダウンしてから、また作業に入るっていうのは一つ大きな今年の対策です。
動物を守るのと同時に、スタッフを守っていかなきゃいけないなっていうのは、特に今年は感じましたね。

注目集まる「熱中症保険」「日傘レンタル」

生活スタイルを変えざるを得ないほどの“猛暑”が続く中、注目されているのが「熱中症保険」です。熱中症と判断された時の点滴治療や入院費用を補償するもので、最大の魅力はその「安さ」と「手軽さ」にあります。

▼PayPayほけん『熱中症お見舞い金』

午前9時までに申し込めば、1時間後の午前10時から保険が適応。
保険料は1日100円や、1カ月240円などのプランがあります。点滴治療に1万円、入院にかかる3万円が保険料として支払われます。

2025年の4月から7月上旬までで保険の加入件数は7万件以上、2024年の同じ時期に比べ約2倍のペースで増加しています。

▼第一生命『デジホの熱中症保険』

第一生命は2025年5月から、0歳からでもOKな「デジホの熱中症保険」を開始。
保険料は1日だと90円、1カ月は230円などのプランがあり、こちらも、点滴治療に1万円、入院にかかる3万円が給付金として支払われます。

他にも注目されている猛暑対策サービスとして、7月10日から山手線の各駅などで、利用者が手軽に日傘をレンタルできるサービス「日傘シェアリング」が開始します。

晴れ、雨兼用で、持ち運びしやすいように折りたたみ傘となっていて、借りられる駅は山手線全駅など都内の主要駅、約150カ所、3000本の設置されるそうです

利用料金は24時間140円のほかに月額280円のプランもあるそうです。
しっかりと対策をして、楽しい夏をお過ごしください。

(『サン!シャイン』 2025年7月15日放送より)