江藤拓前農水相に代わり、緊急「コメ高騰問題」と向き合うこととなった、小泉進次郎新農水相(44)。

就任早々、備蓄米に関して随意契約にする方針を打ち出し、「需要があれば無制限に出す」と宣言。その効果あってか、長野県の全農では2990円(税別)でお米が店頭に並んでいました。

今や時の人となった、小泉農水相が「サン!シャイン」に生出演!皆さんの疑問や不安に対して答えていただきました。

6月には2000円台で備蓄米が並ぶ?

注目度が高まる中、様々なインタビューに答えている小泉農水相。その中で、備蓄米のコメの価格を「2000円台に持って行きたい」という発言があったといいます。

石破茂首相は、党首討論でコメ適正価格について「3000円台でなければならない」と発言。その価格の真意は?

――コメの価格2000円台に持って行きたいという発言がありましたが?
小泉進次郎農水相:

今まで石破茂首相は3000円台と申し上げていましたけども、今、店頭の価格などを調べますと相当地域によって幅があるんです。
国民の皆さんが安心して買える水準はどこだろうと考えたときに、今、平均が4200円だから3000円台で十分かというと、私はやはりもう一段の深掘りが必要だろうと。異常な高騰を食い止めるためには。ですので、店頭に2000円台で国の備蓄米が並ぶ、そういった調整をしています。
 

早ければ、6月の頭くらい。この2週間以内に、備蓄米を随意契約で下ろしたものが、店頭には2000円台で並んでいる。こういったことを目指しています。
国民の皆さん生活者の皆さんに、これからもお米が安定的に安心して買えるんだと。こういう環境を作っていくことで、農家の皆さんが心配している“米離れ”をこれ以上起こさせない、そういった断固たる決意で実現をしていきたいと考えています。
 

心配される、放出時の金額と店頭に並ぶ金額の乖離についても…。

小泉進次郎農水相:
「この値段で買ってください」というのはこちらからはっきりさせますから、仮にあまりにもマージンを乗せすぎている事業者があったら、棚に並んでいる値段で一目瞭然だと思います。
仮に心配されるような「相当のっけてくるんじゃないの?」というところがあったとしたら、その事業者は相当な説明責任を負うことになると思いますので、我々としては、“2000円台”で随意契約の方を決めていきたいと思っています。
 

今後のコメの適正価格は?「農家の皆さんにも安心していただきたい」

国民にとっては朗報とも言える、「2週間後には2000円台でお米が店頭に」宣言。

しかし、スペシャルキャスターであるカズレーザー氏は、物流コストなどの高騰を例に挙げ、今後も5kg2000円台の価格を維持することは、米農家にとって厳しいのではないかと指摘。
今後は、「減反より増産」を掲げている小泉農水相は、この“矛盾”をどう考えているのでしょうか?

小泉進次郎農水相:
これは矛盾していません。
まず2000円台でずっとというより、今問題なのは、この異常な高騰がずっと続くということによって、本来であればお米を選択してくれた消費者・生活者の皆さんがお米から離れていく。まずはこの異常な高騰に水を差さなくてはいけない、そのための国の役割として、2000円台で備蓄米は流していくと。
農家の皆さんの生産コストが上がっていることも事実ですから、今の世の中の価格からすると、平均4200円といっていますが、(備蓄米放出で)1年前は2000円台で当たり前に並んでいたというところをもう一回感じていただくことで、そこの時点で「これからの適正価格はいくらなのか」そういった議論もしながら、農家の皆さんにも安心していただきたいなと考えています。
 

――今回の高騰と、将来的な適正価格は別だと?
そうです、(備蓄米は)もうすでに農家の方は売ったお米ですから、今回仮に2000円台で随意契約で出しますということが、今の農家さんに響くということはありません。
そして、これから農家の皆さんがいくらでお米を買ってもらうか、そして最終的にこれが余ったらどうするんだという思いも含めて考えると、今までよりも輸出という、海外のマーケットを取っていくことを本気になって考えなくてはいけないので、これは政府の体制の強化も含めて、考えていくというのが、今のコメの異常高騰を抑えると同時に、中長期に考えていかなくてはいけない方向性だと思います。
 

(『サン!シャイン』 2025年5月2日放送より)