8月9日から開始した、「マクドナルド」のハッピーセットに人気の「ポケモンカード」2枚が付属するキャンペーン。

3日間限定の予定でしたが、初日から客が殺到。
マクドナルドは一人5セットの購入制限をかけていたものの、あまりの人気に2日目の10日には、全ての店舗で配布が終了しました。

実際に店舗に行った人に話を聞くと、転売目的なのか、購入制限を超えて注文をする人の姿も見られたといいます。

個数制限を超えた数を注文する人物を目撃した人:
みんな、ピリピリしている中で、20セット頼んでいる人が突然出てきて、勇気ある方が注意したっていうことで。口論した後もまた20セット頼んだ人がいて、誰かと思ったら、同じ人だったんです。モラルとルールは最低限守った方がいいんじゃないかなと。

問題は、ルール違反の大量購入や店内の混乱だけではありません。

大阪市のマクドナルドで撮影された写真には、店の前の床に、大量に放置されたマクドナルドの袋が。

撮影者によると、セットの飲み物だけを飲んで、残りは食べずに置いて立ち去ったといいます。

さらに千葉市でも、高架下にマクドナルドの袋が大量に放置されていました。カードは抜かれていますが、袋の中にはポテトなどが残されたままになっています。

近隣住民:
もう衛生的にもよくないし、子供もよく通る場所なので、すごい迷惑ですね。

このような事象がいくつも目撃され、SNSでは注文した食事を食べずにカードだけ抜き去り放置するのは、「フードロスではないか」と怒りの声が挙がりました。

過去にも、ハッピーセットを巡り、転売騒動などが起きていた日本マクドナルド。
今回の件について、8月11日に「対応が不十分であったことを厳正に受け止めております」と謝罪文を発表。

今後、販売個数をより厳しく制限するなど、新たな対策について言及しましたが、はたしてどこまで効果が表れるのでしょうか?

武田鉄矢「不愉快」 今後求められる対策は?

今回のような事態にならないために、どのような対策を行えばいいのか。経営コンサルタントの坂口孝則氏は、対策案として以下の3つを挙げました。

1. 商品価値を下げる
転売などを防ぐために、購入する際に商品に店舗印などをつける

2. 販売個数の制限をさらに厳しくする
抽選販売システム導入や購入履歴などをアプリとひも付けて、“並び直し”による大量購入を防ぐ

3. 飲食後に確認が取れた人のみに渡す
フードロスを防ぐために、食べ終わってからおまけを渡す形にする

谷原章介キャスター:
本来はおまけじゃないですか、食べ物の…ハッピーセットのバーガーとかがメインであって、そのおまけでついてくるものに人気が出て、フリマサイトで転売される。
そうなると、メインのものが店の中で捨てられているってどう思いますか。

スペシャルキャスター 武田鉄矢氏:
いやぁ…不愉快だなぁ。見ているのも不愉快ですね。食べ残すというのも問題なんだけど、それの“向こう側”ですよね。

フリーアナウンサー 豊崎由里絵氏:
予想を上回る結果になってしまったという謝罪でしたけど、ある程度予想できた結果だと思うんです。ポケモンカードって人気なものですから。だから、ちょっとそれでも話題性を期待したのかなと思わざるを得ない。

谷原章介キャスター:
何が残念って、これは子供のためのものでしょう?子供が買っていないし、子供が楽しめていないじゃないですか。
食べ物が捨てられているのを見たら子供が、「こういうことをしてもいいんだ」と思ってほしくないですよね。

宮澤智アナウンサー:
本当に思ってほしくないです。食べ物を大事にするのは守ってほしいです。

武田鉄矢氏:
我々古い世代は、買いたい商品を買って、おまけをとって捨てるなんて発想がない。もう遠い昔、ふりかけにシールがつくってのがあって、必死になってふりかけ食ってシールを集めたもんですよ。絶対捨てないって…だって食べ物を捨てるということに関して、ほとんど犯罪でしたもの、我々の頃は。

 谷原章介キャスター:
そう教わりましたもんね。ご飯の一粒を大事にしなさいと。

武田鉄矢氏:
申し訳ないけど、大人げないよね。大人げないよ…。

(『サン!シャイン』 2025年8月13日放送より)