記録的な暑さもあり、川遊びや水辺のレジャーを楽しむ人が増える一方で、レジャー客による迷惑行為が問題化しています。

東京・青梅市の多摩川河川敷。
水深が浅く透き通った川は、県外だけなく、海外から訪れたレジャー客にも人気の“川遊びスポット”です。

川辺には、複数の言語で「ごみのポイ捨て禁止」「じか火でのたき火禁止」など、禁止事項が書かれた看板が立っていました。

インドネシア出身のバーベキューを楽しむ人:
バーベキューをやったり、家族や友人たちと集まるためにいい場所だと思ったから、ここに来ました。

しっかり消火用のバケツを用意して、マナーや安全面に配慮しながらバーベキューを楽しむ人たちがいる一方で…。

取材スタッフ:
たき火の跡でしょうか…じか火で火をたいたような跡が残っています。

川辺に残されていたのは、内側が黒く変色した、円形に積まれた石。
中にはたき火をしたと思われる残骸が残されており、ポイ捨てされたタバコの吸い殻も落ちていました。

『サン!シャイン』の取材スタッフが調査したところ、周辺の禁止区間で8カ所も火を使った形跡が残されていました。
さらに、取材を進めると、石を積み上げて火をおこし、何かを焼いている集団を発見。

取材スタッフ:
ここは、じか火禁止の場所ですよ。

じか火でたき火をしている集団:
あちらこちらにありますよ、あっちこっちに、こんな(たき火の)破片残ってますよ。

取材スタッフが禁止区間であることを伝えますが、「他の客もたき火をしているから問題ない」と聞く耳を持ちません。

数時間後に再び同じ場所を訪れてみると、先ほどの集団は姿を消していました。
近くにいたレジャー客に話を聞くと、たき火は完全に消火されず、炭に火がついたまま放置されていたといいます。さらに…。

取材スタッフ:
この周辺にバーベキュー客がいたんですが、茂みの中に缶が入ったごみ袋が放置されています。飛ばないように石をおもりにしていますね…かなり悪質なごみの放置です。

川辺に放置されたままの、空き缶や段ボールなどのごみの山。後から来たレジャー客も、その異様な光景に驚いたと言います。

放置されたごみを見つけたレジャー客:
この状態でありました。印象悪いっていうか…雰囲気崩しちゃうなと思う。
「市の税金で片付ける」地元住民怒り
多摩川河川敷での、一部の利用客によるごみ放置などの迷惑行為の増加を受け、青梅市では地元住民による清掃活動が実施されました。

川辺に放置された、空き缶や段ボール。さらに、市の職員が発見したのは、草むらに投げ入れるようにして放置されたテントの残骸。

同じ場所には、モバイルバッテリーも捨てられており、最悪の場合、出火していた可能性も…。
他にも、バーベキュー用のコンロや、キャリーケースなどの粗大ゴミを含め30袋を超えるごみを回収しました。

青梅市駒木町 濱野芳嗣自治会長:
せっかくキャンプできるんだから、マナーを守ってもらいたいなとは思いますね。

清掃に参加した地元住民:
青梅市の税金で片付けるわけですよ、その税金は我々が出しているわけですよね。ですから、自分で自分の始末はしてほしいです。
(『サン!シャイン』 2025年8月11日放送より)