2025年5月13日、季節外れの暑さとなった京都。
市内の最高気温は真夏日に迫る28℃となり、訪れた観光客に強い日差しが降り注ぎました。

観光客:
めったにアイスなんて食べたことないのよ、この年で…。半袖持ってこなかったのよ、こんなに暑くなると思わないから。

観光客:
朝6時くらいはひんやりしてたんですけど、そっから段々暑くなってきて。

観光客を困らせていたのは朝と昼の激しい寒暖差です。

13日午前9時ごろの嵐山・渡月橋をサーモカメラでみてみると、地面には、25℃前後を示す青い色が目立ちますが、約4時間後の午後1時ごろになると、白い色が目立つ状態に。表面温度は40℃以上を示しています。

気温は午前8時から午後2時の6時間で10℃以上も上昇。道行く観光客の装いも長袖から半袖姿が目立つようになります。

京都在住 大学生:
夜は全然、まだ羽毛布団使ってるんですけど、お昼は暑いんで…。

厳しい暑さに見舞われたのは京都だけではなく、北海道から九州の広い範囲で、気温が上昇、全国336地点で夏日を観測しました。

 “日本一暑い街”熊谷で、長年、熱中症患者を診てきた埼玉慈恵病院の藤永剛医師によると、今の時期は、じんわりと汗をかくような軽い運動などをして、暑さに体を慣らす「暑熱順化」を早めることが大切だといいます。

埼玉慈恵病院 藤永剛 副院長:
本当にもう(春先でも)暑い日は、もう真夏と同じ感覚で、暑さを避けていただきたい。
(今の季節は)「暑熱順化」を、皆さんまだ獲得してない時期なので。暑熱順化っていうのは、数日から1~2週間は獲得するのにかかるんですよ。暑さに体を慣らすにはそれだけ時間がかかる、準備がいるものなんですよね。
だけど、そうとは言っていられなくて、例えば、今週急に暑くなる日があるんですよ。それに対しても備えをしましょうということですね。

さらに運動だけではなく、体の水分を保持する効果のある飲み物や、乳製品の摂取のほか、自律神経を整える食事もポイントです。

週末から暖気が強まる

天達武史 気象防災キャスター:
夏が迫っているどころかもう北海道まで実は25℃くらいの夏日の暖気が入り始めているという状況になっています。きのう(13日)が336地点だったのですが、きょうはおそらく400地点を超えてきます。場所によっては北海道も25℃以上のところが出てくると。場所によっては30℃くらいまで上がってもおかしくないと。

MC谷原章介:
今まだ羽毛布団で寝ているんだけど、もう変えた方がいい?

天達武史 気象防災キャスター:
きょう(14日)、あす(15日)はまだ羽毛布団で夜はいいと思います。ただ、この週末は暖気が強まって雨が降りますので、夜も蒸し暑くなってきますから、1枚減らしていただいてもいいかもしれません。
来週の23日までの気温を見てみると、ほとんどが夏日。札幌でも14日から土曜日までは25℃に迫るような、6月から7月並みの陽気になってきそうです。

天達武史 気象防災キャスター:
16日くらいまではまだ朝晩冷えますが、週末からかなり気温が上がってきて、朝も最低気温が20℃を少し下回るくらいになってきますので、汗をかいてきます。
真夏は汗腺が開いているのでたくさん汗をかけますが、今はひとつの場所、一部分に集中して汗が出てくるので、ミネラルなどが流れ出し皮膚の周りの菌と一緒になって臭いを発してしまう。春の汗って危ないです。出やすいので、すぐ拭き取ってあげた方がいいと思います。放っておくと危ない、汗がうまくかけず熱がこもって熱中症になってしまうこともあるので、注意してください。

(『サン!シャイン』 2025年5月14日放送より)