俵万智が実践する語彙力アップ方法は「ラップ」「ゲーム」「海外ドラマ」!
俵さんは、語彙力アップに繋げられる日常の中のツールとして「ラップ」「ゲーム」「海外ドラマ」の3つを紹介しました。
Creepy Nutsの『Bling-Bang-Bang-Born』のリリックを紹介しながら、「ラップは言葉のアートだし、リズムに言葉を乗せていくのは短歌につながる部分もある。この楽曲は『無い』と『まじ“ない”』のような句またがりの韻の踏み方が素晴らしいし、音を聞き流すのではなくきちんと歌詞を読んで、言葉を楽しむことを日常に取り入れてほしい」と熱弁。

すると千秋さんは、「桑田佳祐さんやユーミン(松任谷由実さん)の歌詞の意味がわからなくて、辞書を引きながら読んでいた。その経験が知らない間に勉強につながっていたのかも」と納得の表情を浮かべました。
俵さんが語彙力アップのためにオススメする「ゲーム」は、「5文字の言葉をたくさん言う」「●の文字から始まる言葉を探す」などの「単語推理ゲーム」。また「海外ドラマ」は「大好きな韓国ドラマから『ありがとう』にもいろいろな言葉があると学んだ」という経験を元にした一例で、「好きなことから言葉への興味をつなげてほしい」という意味なのだそうです。

子どもの語彙力を高めたいときには、「街の中で例えば『ドラ』が付く言葉を探してみよう!」という「文字探しゲーム」や、“国名縛り”など“縛り”のある「しりとり」が有効だといいます。

「月曜日の朝、毎週『上履きは準備した?』と聞いているのに、子どもに言葉が伝わっていないと感じたので、子どもと一緒に標語作りをした。『月曜日/上履き持ったか/確認だ』という標語ができたら、『月曜日』と言うだけで子どもが標語を唱えながら準備できるようになった」と、「標語作り」の効果を語った俵さん。
最近では体調不良や死生観、親の介護などで感じたことも短歌にして綴っているそうで、「短歌はいいことを詠みたいと思っているのだけど、そうじゃない場面も出てくる。でも例えば母からマイナスの言葉を浴びた経験を『マイナスイオン』と少しプラスの言葉に言い換えることで、言葉が自分を励ましてくれる」と、言葉と向き合うことの大切さを伝えました。

『ノンストップ!』(フジテレビ)2025年5月9日放送より