更年期が落ち着いた後の「アフター更年期」について話し合いました。
女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。
今回はスタジオに産婦人科医の高尾美穂先生を招き、「要注意“アフター更年期”…骨折、尿もれを防ぐ方法」というテーマで、MCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、松本伊代さん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんが討論しました。
骨折しやすくなるだけじゃない!アフター更年期に気をつけたい骨粗しょう症
まずは松本さんが自らの経験を告白。いわゆる“更年期”らしい症状はほてりくらいだったそうですが、2021年と2022年に骨折。骨は丈夫な方だと思っていたので、自分でも驚いたといいます。
高尾先生は、症状には個人差が大きいとしながらも、「肌質や髪質が変わるほか、コレステロール値を低く維持する、血圧を一定の幅に抑えるといった『生活習慣病』を予防する力が弱くなったり、筋肉量や骨などにも影響が出たりする。ただ、女性ホルモンが減るのは誰もが同じなので、心づもりしていれば不調を予防することもできる」と、しっかりした知識を持つことの重要性を訴えました。
高尾先生が注意を促したのが、閉経の2年後くらいから起こる「アフター更年期」。女性ホルモンの減少によって骨がスカスカになったり、血管や関節のしなやかさが失われ、骨折したり体調を崩したりする人が増えるのだと伝えると、松本さんは「初めて聞いた言葉。更年期が落ち着いても油断してはダメだと思っていないと」と、気を引き締めた様子でした。

特に気をつけたいのが、骨粗しょう症による骨折。高尾先生は「若い頃と同じ動きでも、骨がもろくなっているので折れるケースが増えていく。手や足は『転んだら折れる』と思って注意しているだろうし、動かしているので骨が強い状態で保たれているけれど、顔の骨は薄いので年齢とともに消失。目の周りの穴が大きくなって形が変わるイメージ」と、骨粗しょう症の怖さを指摘しました。

生理不順で病院に行ったという三上アナは、「病院で今は問題ないけれど、生理不順が続くと骨粗しょう症のリスクが高まると言われて、カルシウムを意識して摂るようになった」と体験を語りました。
アフター更年期による骨粗しょう症を防ぐために、生活習慣と運動習慣の見直しを!
TVerで配信中の「茂森あゆみが知って驚き!更年期の最新ケア事情sponsored by アドバンスト・メディカル・ケア」で、茂森さんが全身の骨密度を測定している様子も紹介。

高尾先生によると腕の骨密度の検査は着替え不要&10秒ほどで終わるそう。「一度の骨折で寝たきりになってしまう危険性もあるので、その前に(自分の体の状態を)知ることが大事」だといいます。
骨密度が70%以下になると「骨粗しょう症」と診断されるそうですが、一度減少してしまった骨密度は元に戻すのは困難。

それでも「下り坂を緩やかにすることはできる」と語る高尾先生は、骨密度を減らさないために「生活習慣や運動習慣の見直しが必要」「カルシウムを摂るだけでなく、カルシウムの吸収を助けるビタミンDやKを摂ることが大事」とアドバイスを送りました。
「骨折前に受けた人間ドックでは骨密度が正常だった。骨密度が急に落ちることはあるの?」と疑問を感じていた松本さんは、高尾先生に「閉経から2年で急激に減るので、注意が必要」と言われて納得した様子。
三上アナは「食べたものを記録すると栄養素が表示されるアプリを使っている」と対策を語り、高尾先生は「鮭と納豆という“日本の定食”に牛乳1杯を飲むのが理想。毎日はできなくても、意識することが大事」と笑顔で語りました。
