周りの人とのコミュニケーションで大切にしたいことを、中山秀征さんと考えました。

女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。

今回は、中山秀征さんがスタジオに生出演!「嫌われないテクニック」というテーマでMCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんとトークしました。

「イヤだな」という気持ちが顔に出てしまいそうなときは、どうする?

書籍『気くばりのススメ』(すばる舎)が話題の中山さん。いつも朗らかでいられる理由を問われると、「意識的にニコニコしているわけじゃないけど、(笑顔でいると)実家の工場で働いている人たちが喜んでくれるのがうれしかった。それで自然に笑顔になっていたのかも」と、自己分析しました。

「理不尽だな、などと思うと嫌な気持ちが顔に出てしまう」という50代女性のお悩みでは、竹山さんと千秋さんが「めちゃくちゃ出てしまう」「若い頃は良かったけど、年齢を重ねてからは相手に気を使わせるから気をつけようと思うようになった」と共感。

中山さんは「千秋ちゃんは普段あまり笑わないからこそ、ウケてくれるとうれしいけどね」とフォローしつつ、「自分が思っている表情と、人に見える表情は違うかもしれない」とテレビに「映る側」の立場ならではの意見を。

続けて中山さんは「ドラマや映画で笑う演技をするとき、自分は笑っているつもりなのに監督に『もっと笑って』と言われて、モニターで確認すると自分でも『違うな』となることがある。自分の表情を鏡で見て確認するのもいいし、大きな声で挨拶するだけでも笑顔になり表情は変わることも」とアドバイスしました。

勝とうと思うのではなく、負けないように戦う…中山秀征が大切にしている「不敗の精神」

「人に負けたくないタイプで、誰かがいい成績を取っても『自分の方が優れている』とアピールしてしまう」という、60代男性のエピソードも登場しました。

「不敗の精神というのが好きな言葉」と打ち明けた中山さんが、「勝とうと思うと敵ができるけど、負けないように戦っていると、なんとなく相手も味方になっていて。結果、他者に嫌われずに全勝できることもある」と心の持ち方を伝授すると、千秋さんは「負けないというのは、他者ではなく自分と戦うということ。自分を良くしていくことに力を入れたほうが、長い目で見たら勝てる」と同意。

三上アナが「競争心がないと親からも上司からも言われるのだが、どうしたらいい?」と相談すると、中山さんは「若いときには、ガツガツしていたほうがいいのかもね。それで失敗した経験が次につながるから」と自らの過去を語り始め…。

「最初は『第二の吉川晃司』と言われてこの世界に入ったのに、すぐにお笑いコンビを組むことになって方向転換して(笑)。やりたいことを常にできていたわけじゃないけど、与えられた場でやってきたからこそ、今がある」と語りました。

「恥をかくことから学ぶことがある」志村けんさんからの中山秀征さんへの教え

そんな中山さんを支えてきたのは、「バカでいる」という志村けんさんからの金言だといいます。

「(経験を重ねて)利口になっていくと頭をよく見せたいと思ったり、勘違いしてしまったりすることが多くなるから、いつまでも謙虚でいろ」「得意なことばかりやっていないで、苦手なことにもチャレンジして、恥をかけ。そこから学ぶことがある」と、志村さんの「バカ」という言葉に込められた意味を解説した中山さん。

中山さんは「師匠(=志村さん)は自分の誕生日会でも、自分がみんなの席を回っていくから、みんな好きにやっていていいよと言っていた」と志村さんの謙虚さを語り、「バカだなって言われるのは、芸人にとっては褒め言葉だから」と笑顔を見せました。

千秋さんも「ウド鈴木さんや出川哲朗さんの、年下にバカって言われるのがうれしいという姿勢からいろんなことを学んでいる」と語り、三木さんは「取材をする時は、目線を下げると相手が寄ってきてくれるし、話してくれやすくなる」と実感を。

竹山さんから「ヒデさんには一度も怒鳴られたことがないし、若手を怒っているのも見たことがない」と言われた中山さんは、「己は他力でできていると思っているから。師匠方や親、先生や仲間からもらった言葉が自分を作っているよね」と他者との関わりへの根底にある思いを打ち明けました。

『ノンストップ!』(フジテレビ)2025年6月13日放送より