朱羅は保に陽菜のバッグをとってこさせて、中から自己注射インスリンのキットを取り出した。陽菜は糖尿病を患っていたのだ。
だが、キットの注射器が壊れていて使い物にならない。さすがの朱羅も手段を失ったと思ったとき、先日銃に撃たれた組長を連れてきた舎弟たちが現れる。
組長と病室を共にしている佐江から、自己注射キットを預かって来たのだ。朱羅は陽菜に素早く注射して、心臓マッサージを施すと、心拍再開。無事にトンネルから助け出した。
朱羅(松本若菜)はかつての恩師・多聞(渡部篤郎)からある言葉をかけられる
陽菜は帝釈総合病院に運ばれ、手術も無事に終了。洋子が金剛に感謝する姿を、朱羅と保は離れた場所で見守る。

救ったのは朱羅だと憤る保。そんな保に、感謝されるために助けたわけではなく、命が助かったという事実以外は必要ないと朱羅は答えた。
だが、その後、佐江が救急隊員から自分と陽菜の命を救ったのは朱羅たちだと聞いたと救急科に礼を言いにやって来る。
自分は何もできなかったと話す保だが、佐江は「先生のおかげ」だと礼の言葉を続ける。受け止めながらも複雑な心境の保。その様子を物陰から朱羅がうかがっていた。
その頃、阿含理事長は形成外科医・六道ナオミ(小雪)を帝釈総合病院に誘っていた。
もう少し考えたいと言うナオミに阿含理事長は、スカウトしてきたと心臓外科医・梵天太郎(荒川良々)を引き合わせる。
朱羅は再びルールを無視したとして、不動院長から懲戒解雇を言い渡される。そこに、多聞が現れて解雇撤回を不動に告げた。

そして、多聞は朱羅に対し、これからは外科に所属するよう申しつける。
なぜ自分を外科にと訝(いぶか)しむ修羅に、多聞は「俺は救命を潰すつもりだ」と言い放った。
