松本若菜さん主演、水10ドラマ『Dr.アシュラ』。

本作は、帝釈総合病院救急科を舞台に、どんな急患も絶対に断らない、そしてどんな手を使ってでも絶対に助けるスゴ腕のスーパー救命医・杏野朱羅(松本)の活躍をノンストップで描きます。原作は、こしのりょうさんによる同名コミック(日本文芸社/全3巻)。

第9話は、夫婦、家族、生まれてくる命がテーマ

このたび、第9話に、村川絵梨さん、吉冨さくらさん、三浦剛さんが出演することが発表されました。

第8話では、これまでベールに包まれてきた朱羅の過去が明らかに。28年のときを経て、かつて両親の命を奪い、自身の命も危機に陥れた犯人が朱羅の前に搬送されました。

朱羅にとってその男は憎悪の対象であり、それと同時に命を救うべき患者でもありました。朱羅の壮絶な過去を知り、薬師寺保(佐野晶哉)や大黒修二(田辺誠一)ら救急科の面々も言葉を失います。苦悩と葛藤の末、朱羅は揺るぎない信念で“修羅場“からその男を救いますが、ほどなくして、予想外の結末が訪れ――。

愚直なまでに「命を救う」ことだけを考え行動する朱羅。その信念は、これまで救急科を敵視していた医師らに大切なものを思い出させ、チームを団結へと導いていきます。

再起を誓う小心者の元・心臓血管外科医で現・救急科医の梵天太郎(ぼんてん・たろう/荒川良々)も朱羅に鼓舞された仲間の一人。第9話では、梵天の妻・美鈴(村川絵梨)が初登場。梵天夫妻を基軸に、夫婦、家族、生まれてくる命をテーマに描きます。

ある日、朱羅が病院の廊下を歩いていると、うずくまっている妊婦が。朱羅と大黒は妊婦を初療室に運んで手当てします。その妊婦は朱羅や大黒、看護師の三宝加代子(阿南敦子)の名を呼んで礼を述べます。

名前を知っていることに驚く朱羅たち。すると、そこへ梵天太郎が「美鈴!!」とかけ寄ってきます。

荒川良々、村川絵梨

ニコニコと笑顔を振りまく美鈴は、梵天の妻だったのです。梵天は、来月が出産予定日だと照れくさそうに話し、幸せいっぱいの様子で…。

左から)村川絵梨、荒川良々

一方、自動車にはねられ外傷を負った女子高生・土井明日花(吉冨さくら)が運び込まれてきます。意識はあるものの、こちらの呼びかけへの反応に乏しい状態。朱羅は、耳が聞こえていない可能性を悟り、筆談を試みます。するとそこへ、明日花の父・土井孝(三浦剛)が飛び込んできます。しかし、父親の姿を見るなり娘の表情が曇り…。

左から)三浦剛、吉冨さくら
左から)吉冨さくら、松本若菜

聴覚障害のある女子高生・明日花を演じる吉冨さくらさんは、耳が聞こえない親のもとに生まれたコーダ(CODA/Children of Deaf Adults)として育ち、幼少期から家族との会話は手話で行っていました。

今年4月には、出身地である広島ホームテレビで、吉冨さんに密着したドキュメンタリー番組『ろうの世界に“音”を!~CODA俳優として生きる~』が放送され、大きな反響を呼びました。

直近の出演作に、映画『ル・ジャルダンへようこそ』(2024年)、舞台『ちいさき神の、作りし子ら』(2024年)などがあります。

三浦剛さんは、関西で俳優活動をスタート。上京後、数々の映画やドラマに出演し、2001年に演劇集団「キャラメルボックス」に入団。2018年に同劇団の『エンジェルボール』で初主演を務めました。妻であり、ろう者の俳優・忍足亜希子さんとの出会いをきっかけに、手話パフォーマーとしても活躍。『コウノドリ』第2シリーズ(2017年/TBS)などの作品に手話指導として夫婦で携わっています。

左から)松本若菜、荒川良々、三浦剛、吉冨さくら

『Dr.アシュラ』第9話は、6月11日(水)22時より、フジテレビで放送されます。