急外来の休憩室で薬師寺保(佐野晶哉)が外科の教科書を真剣に読んでいる。保にとってこの日が救急科の研修最終日で、翌日から外科の研修に移ることになっていた。
大黒修二(田辺誠一)は杏野朱羅(松本若菜)に「薬師寺ともお別れだぞ」と伝えるが、朱羅は「ふーん」と興味なさげに答え、その反応に保はショックを受ける。
次の瞬間、朱羅が「…来る」とつぶやき、患者が運び込まれてきた。
その患者は「ここどこだ!」と不穏状態にあり大暴れ。暴れる患者から仲間を守ろうとしたその時、朱羅は右こめかみを負傷し流血してしまう。
朱羅は念のためと頭部CTスキャンを受ける。目立った所見はなく一安心する一同だったが、朱羅の様子がどうもおかしい。
その後、運び込まれてくる別の患者の処置に当たる朱羅だが、いつも通りできず処置に手間取ってしまう。
「どうしたんですか」と心配する保たちに、「ちょっと手元が狂っただけ」とごまかす朱羅。
翌朝、保が救急科のメンバーに異動のあいさつをしていると、朱羅が前日に治療した患者の容態が急変したという連絡が飛び込んできて…。