救急車が到着すると、朱羅は救急隊員から不慮の事故で心肺停止状態となった女性・小倉佐江(菅野莉央)の心臓マッサージを引き継ぐ。保と歩夢に指示を出しながら必死に蘇生を試みる朱羅。

そのさなか、銃で撃たれた組長(竹本和正)を、その舎弟たちが運び込んで来た。組長を先に治療しろとすごむ舎弟だが、朱羅に脅しは通用しない。

業を煮やした舎弟が銃を突きつけるも、「――私の患者に手を出すな」と朱羅は舎弟の首筋にメスを向けて一蹴。

その後、朱羅は急性硬膜下血腫の佐江と、心臓を欠損した組長の大動脈手術、つまり脳外科と心臓外科の手術をほぼ同時にこなして2人を助けた。

助手をしながらも、保は朱羅が“アシュラ”と呼ばれる片鱗を知る。

勝手な行動をとる朱羅(松本若菜) 次は懲戒解雇だと言い渡される

翌日、院長室に呼ばれた朱羅と救急科科長・大黒修二(田辺誠一)は、重症患者を受け入れたことを不動院長に叱責される。

平謝りの大黒に対して、朱羅は「患者を助けて何が悪い」と、どこ吹く風。不動院長は次に重症患者を受け入れたら朱羅は懲戒解雇、大黒は降格だと告げた。

その頃、保は歩夢とともに佐江を外科に移送し、外科科長・金剛又吉(鈴木浩介)に引き継いでいた。病室には昨夜、朱羅が治療した組長も移されている。

そこに、佐江の母・洋子(三谷悦代)が娘・陽菜(池村碧彩)を連れて現れた。娘を救ってくれたと金剛に感謝する洋子を見る保は、本当に助けたのは朱羅だと解せない。