ナレーション収録を終えた黒木さんにインタビュー。それぞれのペースで奮闘する福山さんと原さんの印象や、「慣れないことばかりだった」という黒木さん自身の上京当時の心境などを聞きました。
――人気のパン屋さんで働く2人の若者が主人公です。その姿を見て、どんなことを思いましたか?
私も大阪から上京したので、知らない土地で、1人で頑張ることの大変さや、つらさはよくわかります。これからどうなっていくのだろう…という不安とか。慣れないことばかりだったので、ホームシックにもなりました。
今回は、そんななかでも目標を持って頑張る原さんと、大きい夢は持っているけれど現実にぶつかる様子の福山さん、2人のコントラストにグッときました。
――福山さんと原さん、それぞれどんな印象を抱きましたか?
福山さんも原さんも、この道に進んだ動機は何であれ「パン作りが好き」という気持ちは一緒だと思います。でもその先に明確な目標があるか、モチベーションにつながる何かがあるか、という点が違うのかなと感じました。
原さんは小学生の頃、地元のビンゴ大会の景品でホームベーカリーが当たったことからパン作りにハマり、パン職人になりました。きっと「上手くなりたい」とか何か具体的な目標を持っているから、あれほど一生懸命、努力できるのだと思います。
福山さんも「もの作りをしたい」という気持ちはあるけれど、将来のビジョンがあまり明確ではないから、頑張りどころがわからないのかもしれません。この先自分がどうなりたいか、何かはっきりした目標が見つかれば、努力がもっと実るのではないかなと思いました。

――黒木さんは演劇の世界に進むため上京したそうですが、当時の目標やモチベーションは何でしたか?
あの頃の私は「お芝居をするんだ!」と、楽しいことだけを考えていました。
そんななかで野田秀樹さん主宰の「NODA・MAP」のオーディションを受け、舞台に出演させていただくことが決まって。その過程で「大好きなお芝居を仕事にするとは、どういうことか」と考えるようになりました。私の場合、現実が後からついてきた、という感じですが。
周りには、お芝居が上手な方がたくさんいらっしゃったので、みなさんの存在が刺激になり、モチベーションにつながって。良い環境を与えていただいたと思います。
――上京したとき、大阪と東京の違いは感じましたか?
東京に来てから“仕事としてお芝居をする”という日々が始まって、そのなかで、自分に足りていない部分や、お芝居が上手な方がたくさんいることに気づきました。世界が一気に広がったといいますか。
大阪にいたときは私がまだ大学生だったということもあり、仕事として演劇をされている方に出会う機会があまりなかったので、なおさら大きな違いに感じました。
――福山さんは地元・愛媛の友人との電話で、本音をこぼしていました。黒木さんもそういった経験はありますか?
そうですね、私はよく両親に電話していました。あまり弱音を吐くタイプではないのですが、「私はこの仕事に向いてないかもしれない」とか。
そんな時、両親から「いつでも帰ってきていいからね」という言葉をもらって、すごく楽になった思い出があります。帰れる場所があることに安心すると同時に、逆に「こんなことでは帰らないぞ!頑張らなきゃ」という気持ちになれました。
予告動画
YouTube「フジテレビドキュメンタリー」で、『ザ・ノンフィクション』の予告を配信中。4月6日(日)14時~「上京物語2025~二十歳のふたり 駆け出した夢~前編」
配信スケジュール
3月23日・30日放送「私が踊り続けるわけ4〜58歳のストリッパー物語〜」前・後編(語り:本仮屋ユイカさん)が、4月13日までTVer・FODで無料配信されています。