仲里依紗さんが、『ザ・ノンフィクション「人生を変える寿司〜東京 板前物語〜前編」』(6月22日14時~/フジテレビ※関東ローカル)の“語り”を担当します。

ちょっとワケありな若者を次々と採用する、人気寿司店の社長。無断欠勤を繰り返す板前の自宅を、何度も訪れますが…。弟子を決して見捨てない熱血社長と板前たちの物語。

ナレーション収録後、以前この寿司店を訪れたことがあるという仲さんにインタビュー。お店の印象や、社長と板前たちを見つめて思ったことなどを聞きました。

「人生は変えられる」熱血社長は、無断欠勤の板前を気にかけるが…

人には良いところも悪いところもある。だったら良いところを見てあげればいい…。

都内に7店舗を構える「意気な寿し処 阿部」は、連日多くの客で賑わう人気の寿司店です。何よりも「心意気」を大事にする社長・阿部浩さん(53)の下で働くのは、一癖も二癖もある、個性豊かな板前たち。

阿部浩社長(左)

会社をリストラされたという中年男性や、児童相談所からの紹介でやってきた若者など、さまざまな事情を抱えていても、阿部さんは修業を希望する人を拒むことはありません。そこには、どんな過去や背景を抱えていたとしても「人生は変えられる」という信念があります。

そんな阿部さんには、特に気にかけている一人の板前がいました。高校卒業後、東北から上京した入社13年目のサワさん(31)。店では板場を任される中堅の職人ですが、最近、無断欠勤を繰り返すようになっていました。

中学時代、引きこもりだったサワさん。「都合が悪いことがあると、逃げてしまう」という“逃げ癖”を抑えられないでいたのです。

左から)阿部社長と板前のサワさん

自らも18歳で故郷の新潟から上京し、30歳で自分の店を立ち上げた阿部さんにとって、サワさんは苦しい時代をともに支えてくれた特別な存在でした。自分が夢をかなえたように、サワさんにも夢をかなえてほしい…。

サワさんを立ち直らせようと、連日、部屋を訪ねあたたかく励まし、寄り添う阿部さん。しかし、ある日、突然サワさんは部屋から姿を消してしまい…。