いよいよ、きょう2月6日に開幕するミラノ・コルティナ五輪。
日本ジャンプ界が誇る、スキージャンプ女子の丸山希選手(27)と髙梨沙羅選手(29)。
大けがからの復活…。 “涙の五輪”から4年…。
史上初の金メダルへ、それぞれが背負う特別な思いとは。
「飛んでみればなんとかなる」かなわなかった夢舞台へ
『サン!シャイン』が取材したのは、大躍進の今シーズン、開幕3連勝を皮切りにW杯6勝をあげている“日本の新エース”丸山希選手。
躍進のワケは…。
丸山希選手:
勝つためには総合点を上げなければいけない。総合点を上げるためには飛距離点と飛型点を上げる必要があるので、その見直しをして、目標に240点って基準につけたんですけど。
W杯総合連覇中の“絶対女王”、スロベニアのニカ・プレブツ選手(20)を徹底的に分析し、自身の目標を240点に設定。
その狙いは2025年の大会で明らかになり、240点台を出した試合は優勝が見えてくる数字だと確信したという丸山選手。
丸山希選手:
点数にしたことで毎試合毎試合そこを目指そうと意識するので、数字っていうのは結構大きかったんじゃないかな。
北京五輪は直前に転倒し大けが。左膝前十字靱帯損傷など、復活までに約9カ月かかりました。出場がかなわなかった夢舞台への思いを聞きました。
丸山希選手:
けがして復帰した時は、飛んだ後も怖かったですし、膝が逆方向に曲がるような感覚が強くて、あんまりいい感触はなかったんですけど。それも経験していくうちになくなったので、とりあえず飛んでみれば、大概のことはなんとかなるんだなって。
オリンピックでの目標は、金メダルなんですけど、楽しんで飛んだ先に結果がついてきてくれるとうれしいなと思っています。
「恩返し」メダルへのカギはテレマーク
W杯男女歴代最多63勝の髙梨沙羅選手。
2022年北京五輪混合団体。ビッグジャンプを見せた髙梨選手でしたが、スーツの規定違反により失格に…。髙梨選手の記録は取り消され、日本はメダルを逃しました。
髙梨沙羅選手:
してはいけないことをしてしまって、本当に足を引っ張ってしまった。
いろいろ考えた時期もあったんですけど、続けていく中で少しずつその償いができたら、少しでもスキージャンプ界に何か返せるものがあったらなと。
一時は引退を考えるほど苦しみましたが、失意を乗り越え再び戦うことを決意。
涙の北京五輪から4年…。
髙梨沙羅選手:
昨年からテレマーク姿勢っていうものがかなり点数として大きく加味されるようになったので、その辺を今は重点的にトレーニングしているんですけど。
テレマークを入れるのに、階段降りるときにテレマーク入れちゃったりとか(笑)…っていう感じなくらい、スキージャンプを軸に生活が回ってるので。
メダルへのカギは…両腕を水平に開き、両足のスキーを前後にずらして膝を曲げ、腰を落とす着地姿勢「テレマーク」。
この姿勢をより重視する採点ルールの変更が髙梨選手を苦しめます。
山田いずみさん:
飛びすぎると壁に見えてくるんですよ。着地部分が。
『サン!シャイン』が話を聞いたのは、髙梨選手のそばで6年間パーソナルコーチを務めた、山田いずみさん。
髙梨選手にとって“憧れの存在”です。
山田いずみさん:
中学生ぐらいから彼女だけずば抜けて飛びすぎていたっていうのはあって、飛びすぎてテレマークを入れられないっていう状況が結構大会とかでもあります。
飛べば飛ぶほど、着地時の斜面の傾斜が小さくなり恐怖感も増すといいます。
山田いずみさん:
出そうと思っているので(テレマーク)体勢にはなってますけど、もう一歩というか。足のスタンスが狭い、前後のっていう部分で減点対象になってるのかなと思います。
「テレマーク」の壁を乗り越えメダルを目指す髙梨選手に、恩師が送る「エール」は…。
山田いずみさん:
毎回毎回、今まで支えてくれた人だったり応援してくれるファンの人だったりっていう部分で、恩返しして、いい結果を残したいっていうことをずっと小さい頃から言う子だったので。
今回のオリンピックはもちろんその気持ちがあるから、彼女の力にもなっていると思いますけど、純粋に、本当に自分のために飛んでもらいたいなと思います。
特別な思いで挑む4度目のオリンピック。
髙梨沙羅選手:
自分のジャンプパフォーマンスで、何か人に与えられるようなものがあるならっていう中で続けてはいるので、金メダル級の恩返しができたらいいなと思います。
(『サン!シャイン』2026年2月6日放送より)
