スノーボード陣、フィギュアスケートの“りくりゅうペア”など、日本選手団が大活躍したミラノ・コルティナオリンピックが閉幕したその日、IOC・国際オリンピック委員会の公式メディアが次の冬季オリンピックでの注目若手アスリート10人を紹介しました。

世界各国から選ばれた10人の中には、日本のフィギュアスケート選手である島田麻央選手(17)と中田璃士選手(17)がいます。
それぞれどんな選手なのか、そして強さの秘密について、ソチオリンピックフィギュアスケート日本代表の村上佳菜子さんが語ってくれました。

武器はトリプルアクセル&4回転ジャンプ “令和のまおちゃん”

日本人の1人目は、日本フィギュアスケート界の新星“令和のまおちゃん”こと島田麻央選手。
トリプルアクセルや4回転トーループを見事に決め、史上初の世界ジュニア3連覇を達成した実力の持ち主です。

2025年12月の全日本選手権では、今回のオリンピックで銀メダルの坂本花織選手(25)に次ぐ準優勝。
日本時間3月4日から行われる世界ジュニア選手権では自らの記録を塗り替える4連覇を目指します。
25日に行われた公開練習では意気込みを語ってくれました。

島田麻央選手:
金(メダル)を取れるようにっていうのは、しっかり4年間考えてやっていきたいなと思っています。ショート、フリーともに最後のポーズは笑顔で終われるように頑張りたいです。

松﨑涼佳アナウンサー:
島田選手は12歳のときに、国際スケート連盟非公認の大会なんですが、4回転トーループを成功させているんです。

谷原章介キャスター:
12歳で!?

松﨑涼佳アナウンサー:
今回のミラノ・コルティナオリンピックでは、「2008年7月1日以前に生まれている」ことが(出場の)条件ですので、同じ17歳でも中井亜美選手は4月生まれで出場ができましたが、島田選手は10月生まれ。年齢制限により出場資格は得られませんでした。
村上さん、島田選手はどんな選手なんですか?

ソチオリンピック日本代表・村上佳菜子氏:
私は(島田選手が)ジュニア1年目の頃から解説していて、ジュニアの下がノービスなんですけど、その頃から「すごい子がいるぞ」と噂にはなっていて。本当にコツコツコツコツ真面目に取り組む努力家の選手の1人です。
武器はやっぱりトリプルアクセルと4回転トーループ

松﨑涼佳アナウンサー:
ジャンプがやはり注目ポイントなんですけど、それ以外にもたくさんすごいところがあるそうで、村上さんに2つポイントを挙げていただきました。まずは「すさまじいスピン」

村上佳菜子氏:
本当に「世界一」といっても過言ではないスピンの回転速度を持っている選手の一人でして、ビールマンスピンに入った時に、ぐわっと回転速度が上がる部分と、最後の足替えのコンビネーションスピンのI字スピン…加速が本当に半端なくて…。

やっぱりこれは“体幹力” がすごく長けている選手で、スピンが速くなればなるほど遠心力が大きくなるので周りに引っ張られます。そこに打ち勝つ“体幹力”を持っているからこそ美しいポジションと美しい回転速度になります。
試合の後に(放送で)スローモーションが流れるじゃないですか。(島田選手の)スピンがスローで流れているんですけど「あれ、これスローかな??」って思うぐらい本当にスピード感がすごい。

松﨑涼佳アナウンサー:
さらにスケーティングスキルもそもそも高い選手なんですよね。

村上佳菜子氏:
ジュニア1年目の頃からそこを私は注目していまして、細かい足運びや難しいステップをしながらも体を大きく使ったりするというところがすごく上手な選手。
ただ最近ちょっと、トリプルアクセル・4回転にフィーチャーしすぎちゃって“間”が少し抜けている部分もあるので、ここから4年間そういうところも、細かいディテールも突き詰めていけばメダルも見えてくるんじゃないかと思います。

“次期エース候補”中田選手…「竹とんぼのように軸を作る」

そしてもう一人は、フィギュアスケート男子から”次期エース候補”中田璃士選手が選ばれました。

母親の出身地・イギリスで生まれ、父親がフィギュアスケーターだった影響から3歳でスケートを始めた中田選手。

全日本ジュニア選手権で大会歴代最高得点を出して2連覇し、2024年の全日本選手権では今回のオリンピックで銀メダルの鍵山優真選手(22)に次ぐ2位となりました。

そんな中田選手の強みは4回転ジャンプ
2025年に行われた世界ジュニア選手権でも4回転トーループからの連続ジャンプを決め、見事初優勝を果たしました。
島田選手と同様、年齢制限で今回のオリンピックの出場資格はありませんでしたが、4年後のフランスでは金メダルを目指します。

中田璃士選手:
4年後はまだ想像できないですけど、1位を目指すだけなので。
マリニンみたいにジャンプで4回転7本とかやれば、7本でノーミスしたら勝てると思うので、7本やったりしたいです。

村上佳菜子氏:
中田選手との一番古い記憶は、私が引退した時に初めて出たアイスショーでキッズスケータとして出ていて、その頃はまだ「ダブルサルコウ跳べるかな」みたいな。私(プログラムに)トリプルサルコウが入っていたので、「跳べた跳べた!」と言い合っていたような。かわいいキッズスケーターだったんですけど、この8年ぐらいで4回転を安定させて跳べるところまでもってくる選手になりましたね。
中田選手の魅力は、シャープなスピード感のある4回転ジャンプ。私の時代と比べると回転をたくさん回らないといけないので、どれだけシャープに、竹とんぼのように軸を作っていけるか。回転が大きくなってしまうと軸もぶれてしまいますので、どれだけ細く作っていくかが上手な選手の一人です。
(表現についても)中田選手はすごくセンスのある選手で、とてもオーラもある。どんなジャンルの曲でも自分のものにしてしまう魅力を持っていますので、もっといろんな経験や、舞台や映画を見て吸収することで表現の幅も広がってくるんじゃないかと思います。

次回オリンピックに向け期待の2人。注目です。

(『サン!シャイン』2026年2月27日放送より)