金メダルを獲得し、時の人となっている三浦璃来選手(24)と木原龍一選手(33)のりくりゅうペア。
帰国から一夜明けた2月25日も2人は大忙し。
午前中、チームジャパンの解団式に出席すると…休む間もなく、午後は日本記者クラブの会見へ。
130人以上の記者が詰めかける中、“司会者”から、日本中が気になっている“ある質問”が飛び出します。
『サン!シャイン』は、質問をした司会者を緊急取材!りくりゅうペアを間近で見た司会者が感じた、2人の関係性とは?
世界を魅了する信頼関係 絶望から世界の頂点へ
木原龍一選手:
帰国して、きのう初めてたくさんの方々を目にして、本当に現実なのかなっていうのが今、正直な気持ちで。本当に浦島太郎さんがもし生きていたらこういう気持ちだったのかなっていう気持ちに2人でなっていました。
日本で、大フィーバーが起きていることに驚き戸惑っているという2人。
そのきっかけとなった、涙のショートプログラム5位からの大逆転劇。
ショートプログラムが終わった後はうまく気持ちを切り替えられず、涙が止まらなかったという木原選手。
そこから再び、戦えたきっかけが…。
木原龍一選手:
三浦選手が強い心を持っていて、試合の時に自分たち普段貼るおきゅうを使うんですけど、僕が使用する保存袋にメッセージを書いてくれていて、おきゅうを貼る際に僕が気づくようにメッセージを書いてくれていたので。「私たちなら絶対大丈夫、絶対できる」というようなことを書いてくれたので。それを見てまた泣いてたんですけど…(笑)
三浦璃来選手:
泣きそう。
木原龍一選手:
そこでもう一度、僕の気持ちが強くなったかなって。
絶望の中でも、信頼してお互いを支え合い、掴み取った世界の頂点。
10歳近く年齢が離れている、りくりゅうペア。結成から7年…世界を魅了する信頼関係を2人で築いてきました。
――息のぴったりしたところ、根底には何がある?勝利への執着なのか?お互いを慈しむ心なのか?
三浦璃来選手:
私たちにとっては、どれも当てはまるのかな。やっぱり自分ひとりではないので、いい結果を木原選手にとっていただきたいなという思いもありましたし。自分が足を引っ張っちゃダメだなと思いますし。本当に木原選手がずっと声かけてサポートしてくれていたので、恩返しではないですけど。
――4年後のご自身をどのように想像されている?
三浦璃来選手:
まだ分からないですけど、一つ以前お話させていただいたんですけど、木原選手が引退するときは私も一緒に引退する時だとお話させていただいたので、私が違う人と組んでまた続けるっていうのは絶対ないです。
――挑戦する場合はふたりで?
木原龍一選手:
そうですね。
今後の競技生活も“りくりゅうペア”以外の選択肢はないと宣言したのです。
「2人の関係は?」直球質問の司会者を取材
そして、会見も終了時間が迫るころ、突然…司会者が恐縮しながら切り出したのがこの質問でした。
司会:
実は司会というのは非常に損な役回りでして、この会見の前から外野からすごくいろんなプレッシャーを受けてこれを聞いてくれということを…。
“りくりゅう”のお二人、見ようによってはいろんな関係に見えるんですよね。仲のいい兄妹に見える、友人関係に見える、夫婦漫才にも見える、“りくりゅう”何が正解なのっていうのをひと言。
三浦璃来選手:
それを超えてるよね。
木原龍一選手:
戦友じゃないけど。
三浦璃来選手:
一緒にいて当たり前ですし。
木原龍一選手:
けんかもすごいしますし。
三浦璃来選手:
家族みたいになってる。
木原龍一選手:
あとはご想像にお任せします(笑)
三浦璃来選手:
ご想像にお任せします(笑)
2人の関係について、ド直球の質問。なぜ、記者ではなく司会者が切り込んだ質問をしたのか?
『サン!シャイン』が、会見で司会を務めた、スポーツ記者の森田さんに話を聞くと、意外な舞台裏が。
産経新聞社 森田景史論説委員:
実を言いますと、質問の役割っていうのは、私じゃなかったんです当初の予定は…。大ベテランの(記者の)方ですけれども、その方が会見の途中で必ず聞くようになっているからっていうことを人づてに聞いていたんですよね。段取りとして。
しかし、その記者は関係性については質問せず。他の記者からも質問が出ないまま、会見は終了間際に…。そこで意を決して森田さんが聞いたというのです。
産経新聞社 森田景史論説委員:
私の冷や汗が始まりまして、もうこれだけ緊張したのは本当にスポーツ記者人生で初めての出来事でした。
もう引くに引き返せなかった状況ですので、皆さまの期待の一部を背負ってですね、幸せな関係性の2人であってほしいという思いも込みで質問をしました。
さらに、森田さんによると、こんな裏話も。
日本記者クラブで会見した人が記念にメッセージを書く「ゲストブック」。色紙のようにメッセージと名前のどちらも大きく書く人が多いそう。
2人は話し合って「あきらめない」と書くことに決定。そして、三浦選手が「あきらめない」を大きく書いて、名前はその下に小さく書いたところ、木原選手は一瞬困ったような顔をしていたそうですが…三浦選手の字のサイズに合わせて小さく名前を書きました。
その様子を見ていた森田さんは「芸術的な要素の多い種目なので、美的感覚と言うか、本当にバランスを重視するお二人だなと感激した」そうです。
続けて行われた日本外国特派員協会の会見でも、たびたび軽快なやりとりを見せた2人。
日本のフィギュアスケートペアの未来について、真剣に語り始めると…。
木原龍一選手:
日本をペア大国にするっていうことが目標で、少しでもペアに興味を持っていただけたなら、とにかく挑戦していただきたいなと。難しく考えずに、近くにいる子と手をつないで滑るだけでもペアになるので。もし投げたかったら…(笑)。
少しでも興味を持っていただけたら、璃来ちゃんに電話してください。
三浦璃来選手:
窓口です、窓口になります(笑)
突然のフリにも、即座に反応した三浦選手。まさに息ぴったりの、りくりゅうペア。その関係は、私たちの「ご想像にお任せ」されています。
(『サン!シャイン』2026年2月26日放送より)
