日本時間20日、ミラノ・コルティナ五輪でフィギュアスケート女子シングルフリーが行われ、中井亜美選手(17)が、見事、銅メダルを獲得しました。
五輪という大舞台でも、ショート・フリー共に大技「トリプルアクセル」を見事に決めてみせた、中井選手。
5歳の時に見た浅田真央さんの演技に引き込まれ、五輪で華麗にトリプルアクセルを決めるその姿に憧れて始まった競技人生だったといいます。
そんな中井選手が大会で初めてトリプルアクセルを成功させたのは、13歳のとき。いつしか、トリプルアクセルは、中井選手の代名詞となっていました。
2025年12月に行われた、五輪代表の最終選考会も兼ねた「全日本選手権」では、憧れの浅田真央さんと対面し、周囲から「ハグしてもらえば?」と促されると、緊張で大慌てする場面も…。
中井亜美選手:
できない、できない。ほんと無理、無理!写真撮れただけで十分。もう夢…ここはいま夢…、(うれしすぎて)飛んで行きそう…。
全日本選手権で4位に輝き、見事五輪行きの切符を手にした後も、偉大なる先輩・浅田真央さんに続きたいと話していました。
中井亜美選手:
自分がテレビで浅田さんの演技を見て(スケートを)始めたいっていうふうに思ったのは、やっぱり“大舞台ですごく輝いている姿”を見たので。
自分も五輪で最高に輝いている姿を皆さんに見てもらって、少しでも始めてみたいなとか、夢をもっていただけるような演技をしたいと思います。
浅田真央さんのように、誰かの背中を押せる存在になりたい。そんな夢を抱いてフィギュアスケートを始めた少女は、見事、イタリアの地で“大輪の花”を咲かせました。
命名『亜美フラワー』笑顔のスケートで銅メダル
連日、フィギュアスケートを見守り続けた、元日本代表の織田信成氏。
演技後、顔に指を当てて、首をかしげるようなしぐさをした中井選手に、“新しい世代”だと強く感じたと話します。
元日本代表 織田信成氏:
すごく演技のことを考えて、1位でショートを終えているので、「点数どうなのかな?」って考えたと思うんです。僕は正直それをできる余裕がすごいなと思いました。
僕なんか(演技後は)しんどくて、「はぁ…つかれた…」ってなるので、点数どうかな?って考える余裕がまず自分にはないなと。そういうところが、やはり“新しい世代”だなと。点数を考えられるってことは、落ち着いているってことですから。
――演技を見ていかがでしたか?
織田信成氏:
やはり冒頭のトリプルアクセルで、出来栄え点+1.71をもらえる、すごくいいジャンプを跳んでいたんです。ショートもフリーも合わせて両方しっかりトリプルアクセルをしっかり決めてくる、しかも五輪という大舞台で決めてこれるというところが、まずすごい。
アクセルジャンプって左足で踏み込むんですが、(いざ跳ぶとき)緊張したり、跳べるかなという不安で左足が出ないんですけど、ショートもフリーもしっかりと左足が乗って踏み込めていたのが、さすがだなと。うまいし、強いなと。
日本女子史上では、4人目となる五輪でのトリプルアクセル成功。
その華麗な着氷から“トリプルアクセルクイーン”とも称される中井選手ですが、織田氏は、中井選手の新たな愛称として『亜美フラワー』という名前を命名しました。
織田信成氏:
すごい僕が「付けま~す」みたいになっていますが、言葉からぽろっと出たものなんですが(笑)
僕がなぜ『亜美フラワー』と付けたかというと、ジャンプを降りたときの笑顔、表情、口を大きく開けて「わぁ」っていう。あれが、ジャンプが決まる度にどんどん花のように咲き乱れているのが、『亜美フラワー』だなと。
この表情などは、直接点数がつくわけではないのですが、やはり演技全体を通した雰囲気や表現というのは、絶対にジャッジの人は見ているので、絶対にこういう表情をした方がいいです!絶対にこういう表情大事ですから。
――今回、中井選手は有終の美を飾りましたが、千葉百音選手も4位と、今後が楽しみな選手がたくさんいますね
織田信成氏:
そうですね、これからも日本の女子は層が厚いので、引き続き応援していただけると、うれしいです。
(『サン!シャイン』 2026年2月20日放送より)
