オリンピックに3度出場し、通算7個のメダルを獲得。
今季は、全日本スピードスケート選手権大会1000m・1500mで2冠、W杯1500mで通算6度目の種目別総合優勝、“氷上の絶対女王”と呼ばれる、スピードスケート女子・髙木美帆選手(31)。

4度目のオリンピックとなるミラノ・コルティナ五輪で、大本命種目の金メダル獲得を目指します。
この4年間、髙木美帆選手を支えたのは、あの時の「苦い記憶」でした。

10年来の恩師が語る「理想とのギャップ」

これまで輝かしい成績で日本をリードしてきたスピードスケートのエース・髙木選手。

それでも唯一、成し遂げられていないことが…大本命種目1500mの「金」メダルです。
平昌五輪、北京五輪、2大会連続でわずかに届かず、髙木選手にとっては悔しい銀メダルに終わりました。

日本体育大学 青柳徹教授:
金メダル最有力だったわけなんですが、そこで、銀に終わってしまったという。
彼女にとってやり残したことの一つであって、悔いが残る部分だったわけですね。

『サン!シャイン』が取材したのは、髙木選手の成長をよく知る人物。髙木選手の恩師、日本体育大学の青柳徹教授です。

髙木選手が日本体育大学に入学してから10年にわたって指導。北京五輪を終えて、この4年間で髙木選手が直面していたのは、理想の自分とのギャップだといいます。

日本体育大学 青柳徹教授:
本当に普通ではわからない範囲のちょっとした誤差が、なかなか、鍵穴がきちんとはまらないような状態が、そこが非常にもどかしかったんだと思います。

髙木選手は自分自身が滑りたい理想の形と現実の滑りとで苦悩していました。さらに…アスリートとして大きな年齢の壁も。

髙木美帆選手:
北京のオリンピック終わってから、新しい道を選んで進んでいく中で「前だったらこれでもできたんだけど」みたいなことって増えてきたなというふうには感じていて。どこかで自分の中で、少しずつうまくいかないって思うことに対して、年齢のせいにしてしまったりとかっていうところは確かにあったなって。

活力となったのは、あの日の1500m。

髙木美帆選手:
純粋に1500mを滑ることが、私にとってのスケート。ずっとモチベーションを持ち続けられる理由の1つかな。

「ミラノの1500mを取りに行くために、何ができるのか、何をしていったらいいのか、ずっと追求していきたい」と語っていた髙木選手。
すべては1500mで頂点を取るため…体を研ぎ澄まします。

髙木美帆選手:
スケート長く続けていると、左回りをずっとしているので、左右にかかるバランスが違ってくる中で、年々フラットに戻しにくくなっているなって感じていたので、そういう体をバランス良く使えることを意識して。

左右で同じ動きを行うヨガを取り入れるなど、体のバランスを意識。
新たなる自分で、4度目の五輪へ挑みます。

日本体育大学 青柳徹教授:
悔しさがあるからこそ、苦しい4年間だったかもしれませんが、北京の悔しさを、きっちりと晴らしてもらいたいなというふうに思います。できれば一番高いところのてっぺんでの笑顔ですね。

(『サン!シャイン』2026年2月3日放送より)