首脳会談が始まる時刻が近づくなか、奈美のもとに早見から、カナの居場所がわかったと知らせが入る。しかし、すでに首脳会談へ向かわなければならない時間となっていた。
時間切れと判断した杏子は、総理大臣として国を守るために犯人の要求を拒否するという苦渋の決断を口に。奈美は、そんな杏子に、母親でもあることを忘れてはいけないと言って止めようとする。
そのとき、杏子のもとに佐生から着信が。佐生の言葉に従い、首脳会談の会場から離れて裏口へと向かう奈美と杏子。そして、佐生はカナが拘束されているタイとレンガラの国境沿いの森林地帯の一角へ行くようにと告げる。
佐生は、あらゆる手を使ってタイ政府の協力を取りつけていたのだ。カナ救出のための特別チームも用意され、奈美と杏子はレンガラへと向かった。
信じがたい事実を突きつけられる奈美（沢口靖子）と杏子（板谷由夏）
森の中にある特殊詐欺組織のアジトにたどり着く奈美と杏子。すでに誰もいない建物の一角で時限爆弾を発見した奈美は、爆発寸前で杏子をかばう。
爆発直後、並んでいたPCに高笑いするカナが映し出された。カナは、一連の事件を起こした“ゲーム”を作ったのは自分だと告白。総理である母やDICTが自分のゲームに振り回されている様子を楽しんでいたのだ。
信じがたい事実を突きつけられ、ぼう然とする奈美と杏子――。
数日後、桐谷総理辞任のニュースが流れる街を歩く奈美は、カナからの連絡を受ける。さらに、背後に近づき「日本で一番大きいゲームをしたかった」とうそぶくカナ。そんな彼女に奈美が、必ず逮捕すると宣言すると、カナはいら立った様子で一方的に別れを告げた。
その直後、目の前のビルで爆発が起こる。街が大混乱に陥るなか、カナを探し、DICT本部にカナが接触してきたことを知らせる奈美。
情報犯罪が複雑化し犯人を捕まえることがどんなに困難になっても、奈美は決してあきらめないと胸に誓い、カナを追った…。
【月9ドラマ『絶対零度～情報犯罪緊急捜査～』公式サイト】
