2月12日に行われたフリースタイルスキー男子モーグル決勝。
オリンピック3度目の挑戦で、堀島行真選手(28)が2大会連続となる銅メダルを獲得しました。
「メダルっていうところはうれしいですが、悔しい思いもあります」と語った堀島選手。
2025年3月に、大会で左膝の靱帯損傷…。けがを乗り越え挑んだ3度目の五輪。
金まで0.27…「またチャンスがある限りは目指したい」
堀島選手は5位で決勝に進出。この一発勝負の場で、世界最高難度の大技「コーク1440」も決め、残り4人の時点で1位に。
しかし、ライバル、ミカエル・キングズベリー選手(カナダ)がわずか0.27差でトップに立ったあと、クーパー・ウッズ選手(オーストラリア)がキングズベリー選手と同点に。ターンの0.7ポイント差でウッズ選手が金メダル、堀島選手は一歩及ばず、2大会連続の銅メダルとなりました。
決勝の滑りについて、堀島選手は…。
堀島行真選手:
まだまだ足りないんだなという思いがやっぱり強く思うランにはなったんですけれども、前回のメダルと同様に実力はあるということは示せたのかなと思います。
そして、4年後については…。
堀島行真選手:
すごく努力してきた部分もありますし、いろんな変化を求めて過ごしてきた日もあるんですけれども、それが結果としては同じ(銅メダル)ですけれども、思いだったり、やってきた4年というのは違って、この28年間のスキーだったり、そういう中での結果なので、また僕がチャンスがある限りは、目指したいなという気持ちはあります。
なぜ点数が伸びなかった?
『サン!シャイン』では、1998年長野五輪のモーグル競技で日本初の金メダルを獲得し、2002年のソルトレークシティ五輪では銅メダルを獲得した、里谷多英氏に堀島選手の「エア」と「ターン」について、解説していただきました。
改めて今回のメダリスト3人のスコアを振り返ると、堀島行真選手は83.44点。1位のウッズ選手の83.71とはわずか0.27の差でした。
そして今回、注目すべきはこのエアのスコア。
1位のウッズ選手は17.74。2位のキングズベリー選手は18.68。堀島選手は17.06とこの中では少し低い点数となってしまっています。
――堀島選手の代名詞「コーク1440」。映像を見ると決まっているように見えますが、なぜ点数が伸びなかったのでしょうか?
里谷多英氏:
最後に回って4回転目で戻ってくるときに、ローテーションがちょっとオーバーしてしまったんです。映像を見るとよく分かるのですが、最後に右足をくいっと曲げているのが分かります。曲げて、回転を止めているんです。ぐーっと我慢して戻ってきて、真ん中を見て降りたと。
そのおかげで、ディープランディングといって、ちょっとぐしゃっと(着地が)つぶれてしまったんです。それで、ターンからエアの完成度も引かれてしまったと。
本当はいつもだったら、両足でグッと真ん中にもってくるんですけど、最初に飛んだ時に多分ちょっとかけが強くて、回り過ぎちゃったというのが原因だと思うんですけど。
ちょっと焦ったのか分からないんですけど、でもあそこで我慢して足をこう…すごく耐えているのが見えたので、ちゃんと真ん中に落ちていてすごかったなと思います。
堀島選手の「ターン」
堀島選手のターンのスコアは48.3と3人の中で2番目のスコアとなっています。
里谷多英氏:
ベース点というのを、最初にモーグルって決められるんですけど、堀島選手のベース点というのは、ジャッジが見て一番高いベース点をつけていて、そこから失敗をするたびに減点されていくんですね。モーグルというのは。なので、ちょっと減点が多かったですね。
今回、ベース点的には評価は一番高いのに、どんどん(点数が)引かれていってしまって失敗のたびに。多分、着地も引かれているんですよ、ターン点から。
なので、ターン点がいつもはぐんと高いんですけど、エアも引かれターンも引かれているのがちょっと原因になってしまったかなと。
ターンで失敗したのは、(映像から見るに)第2エアの着地でぐしゃってなったじゃないですか。あれはもうちょっとターンからも引かれちゃうんですよ。エア点からも引かれて、ターンからも引かれるんですよ。
そこで全部引かれたわけじゃないと思うんですけど、途中でちょっと1回、ディープランニングっていって、ぐしゃって滑れてお尻がちょっと落ちちゃっているんですけど。
スペシャルキャスター カズレーザー氏:
ターンが高い方でも、タイムでは堀島選手の方が速いわけじゃないですか。そこは比例するわけではないんですか?
里谷多英氏:
タイムが速ければ、タイムの点数がタイムの掛け算でちゃんと点がついています。
デュアルモーグルにも期待!
スキーフリースタイル、このあとは、デュアルモーグルの決勝が女子は日本時間のあす14日夜、男子は15日夜に行われ、堀島選手も出場します。
デュアルモーグルは、今回の五輪の新競技。2人の選手が同時にコースを滑走し、ターン・ジャンプ・スピードの完成度を、トーナメント方式、直接対決で競います。
――見どころは?
里谷多英氏:
多分、堀島選手はデュアルも強いんですけれども、2人同時に滑るので、横が見えている状態で滑っていくんですね。
自分の限界をどんどんみんなが超えていって、すごい大会が見られるかなと思っています。
スタートもすごく注目してほしいんですけど、スタートで板がパタンって倒れる瞬間にスタートするんですよ同時に。ここでもう1個抜けた方が絶対にいい。
堀島くんは本当に運動神経が良くて反射神経も良いので、倒れた瞬間に人より先に出るんですよ絶対に。
なので、相手の選手は、「堀島くんだしすごく強い…」って焦って失敗しちゃうっていうケースが多い。
谷原章介キャスター:
デュアルと普通のモーグルどっちが得意とかってあるんですか?
里谷多英氏:
デュアルはやっぱり危ないんですよね結構。そうやって越えていくので、けがも多い競技ではあるんですけど、堀島くんはどっちも得意なので期待したいです。
(『サン!シャイン』2026年2月13日放送より)
