同じ頃、玉虫は大沢が水上署を去った経緯を礼子に語って聞かせていた。当時、水上署の廃止が検討されていることを知った大沢は、家庭を顧みずに水上署の存続のために奔走。その結果として、精神的に不安定だった妻が自殺し、水上署の廃止とともに仕事も失ってしまったのだ。
すべてを失った大沢は今、黒木が差し出した拳銃を手に、後戻りの出来ない方向に進みだそうとしていた…。
三上(松本怜生)は談合の証拠を掴むが、黒木(柿澤勇人)にさらわれる!
台風上陸当日。警備につこうとしていた碇たちのもとに、三上がさらわれたと華絵が駆け込んできた。華絵によると、観閲式の件で黒木に脅されていた三上は、黒木の指示で海雪のスペアキーを作り、窃盗を働いていたという。
そして、事件当日も三上は窃盗のために海雪に忍び込み、仲井と福本が言い争っている現場に遭遇。とっさに撮影した動画データを、華絵に託していた。
談合を巡る福本と仲井の口論の様子と、仲井が福本を突き飛ばした動画があれば、黒木から自由になれるのではないか…。そう考えた三上は、福本が生きていては困るとスペアキーを使って彼を閉じ込めてしまったのだ。
自分の弱みを握った三上を黒木が始末するつもりだと知った碇は、和田毅(谷田歩)に協力を要請。さらに、黒木が敢えて台風が上陸する日を狙い、粛清を実行しようとしていることに気づき、黒木が大型船を停泊させそうな場所について礼子に相談をする。
大沢から学んだ知識を使い、台風の最中でも船を安全に避難させられる場所を突き止めた礼子に、碇は捜索のために船を出すよう依頼するが、玉虫は署員の命を守るため、出航に反対。
そんななか、日下部のもとに涼子が危篤だと連絡が。黒木と大沢は、三上と仲井を乗せた船を出航させていて…。

