奈美の推測通り、森宮は野村に捕らえられていた。

久慈幹二(池内万作)に仕事の報酬を支払わせたい野村は、森宮から久慈の居場所を聞き出そうと脅迫。森宮は、久慈からメールで仕事を依頼されただけで会ったこともないと答えるが、野村は納得しない。

野村が森宮にナイフを振り上げたそのとき、野村を追っていた山内徹(横山裕)と掛川啓(金田哲)が駆けつける。山内は、激しい格闘の末に野村を取り押さえた。

次なるサイバー攻撃まであと10分…!?さらに沢北卓(樋口幸平)も帰国し事件は動きだす!

奈美と南方が、森宮を取り調べる。森宮は、殺された国見和人(細渕敬史)とともに”桐島”と名乗る人物から脅迫メールを受け取り、2人で担当するシステムに侵入用のバックドアを作ったという。森宮と国見は「警察に相談すれば家族の命はない」と脅されていた。

国見が警察に自首しようとしたことに気づかれて殺されたと証言する森宮。さらに、電力会社のシステムにバックドアを仕込んでいることを自供した。

清水は、送電所の監視システムに外部から仕込まれた信号を発見。サイバー攻撃を引き起こすプログラムを上書きできれば、攻撃は止められる。タイムリミットまで、あと10分。必死に作業を続ける清水。

一方、久慈は薄笑いで時が過ぎるのを待っていた。

19時ちょうど、攻撃プログラムが起動したかと思いきや、警告音とともにエラーが発生。清水の防御が、ギリギリで間に合ったのだ。

全力を尽くす清水の仕事ぶりを目の当たりにした奈美は、自分もやるべきことをやらなくてはと思い直して元気を取り戻し、官邸へと駆け出していく。

そんななか、沢北卓(樋口幸平)の帰国が確認され、南方と田辺智代(馬場園梓)が彼の身柄を確保する。

沢北は取り調べで、カナとはネットゲームで知り合って総理の娘とも知らなかったと供述。カナを「ゲームのイベントがある」と言ってタイに誘い出して現地で車に乗せただけで、その後の行方も知らないという。

沢北に指示をしていたのは、久慈だった。沢北の供述から、久慈は数々の情報犯罪を手掛けるグループのトップで、WKN159の事案すべてに関わっているとみられた。