渉とゆず、あんはそれぞれの場所で新しい生活を始めていた。ぎこちないながらも自分のことは自分で行うように努める渉とゆずと、一人暮らしに慣れないながらも前を向いて生活するあん。
そんななか、渉の部下の男性社員が育休に入るという。頑張れと声をかける渉だが、「楽しみで楽しみで」と目を輝かせる男性社員。
その姿を見た渉は、自分が若い頃にあんな生き方ができていたら…と想像を巡らせる。渉が育休を取り、2人で協力して育児をし、産休が終わったあんは仕事に復帰。共に仕事をし、お互いをカバーしながら子育てを楽しむ2人…。
あん(仲間由紀恵)に対し「SOSを出すように」と念を押す順(小瀧望)
叶わなかった人生に思いを馳せ涙を流す渉の前に、奈央と志保が現れ、声をかけた。
あんと順(小瀧望)は2人でレストランへ。順はあんに、初めての一人暮らしで寂しいときやつらいときはちゃんとSOSを出すようにと念を押す。順に「弱みを人に見せるのが下手」だと言われ、あんは微妙な表情を浮かべ…。
渉は、奈央と志保とともに居酒屋へ。女性が経営するキッチンカーに現れる「ファン」について、渉に話す奈央。
毎日一番安い商品を買いに来ていろいろと話しかけてくる存在に、女性の経営者はみんな悩まされている、と聞いた渉は「500円で会えるアイドルね」と口に。
「安い!憤怒(ふんぬ)!」と声を揃える2人に、渉は仲の良さの秘訣を尋ねる。その問いに、いつも気持ちを伝え合うことだと答える奈央と志保。相手に不満がないので「こうなってほしい」と求めたりしない、という2人の話を聞き、渉は何かを考えていた。
さとこはリビングで泣く凛(和智柚葉)に気づき、優しく慰める。ゆずが撮影した動画でなわとびを披露した凛は、母親にも見せたかったと泣いていたのだ。
慎一が真(山本弓月)の様子を見に行くと、真も1人で泣いている。慎一が「今夜はみんなで泣こう」と提案し、永島家の4人は共に涙を流すのだった。
あんの元に、ゆずからの動画が届く。ゴリラのマネをする真、なわとびを披露する凛、フレンチトーストを作る慎一、突然歌い始めるさとこ、改装されたキッチンカーを見に行く奈央と志保。
動画の最後に渉が登場し、どうしても伝えたい気持ちがあると話し出す。渉は結婚していたときには気づけなかったことがようやく分かってきた気がすると言い、どうしてもっと自分の気持ちを伝えてくれなかったのかと訴える。
どうして自分を諦めてしまったのかという渉の言葉に、あんは1人、涙を流すのだった…。

【木曜劇場『小さい頃は、神様がいて』公式サイト】
