視聴者が気になる様々なスポットを紹介する、「サン!シャインQ」。
今回、メイプル超合金の安藤なつさんと共に『サン!シャイン』取材班がやってきたのは、神奈川県・湘南にできた初の道の駅「湘南ちがさき」。
今年(2025年)7月の開業以降、連日大盛況!4カ月で約70万人が訪れる、湘南の新たな人気スポットとなっているのです。
みやじ豚の角煮マンに30品種のミニトマト
今回、案内してくるのは、道の駅「湘南ちがさき」を手掛けた、ファーマーズ・フォレストの杉原裕之さん。
杉原さんは、栃木県宇都宮市の「ろまんちっく村」をはじめ、福島・愛知など日本各地で道の駅を手掛けてきた、まさしく“客を呼ぶプロ”と呼ぶにふさわしい人物。
そんな杉原さんたちがプロデュースした茅ヶ崎の道の駅では、どんな商品を取り扱っているのでしょうか?
まずは、ザ・道の駅ともいえる「ソフトクリーム」。茅ケ崎市内の牧場で搾った生乳を100%使用した濃厚な一品となっています!
湘南ブランドの「みやじ豚」は、普段、ほぼレストランにしか流通しない幻の豚肉。その肉を贅沢に「角煮まん」にした商品は、この道の駅だけでしか楽しめません。
さらに杉原さんがオススメだというのは…。
ファーマーズ・フォレスト 杉原裕之さん:
実はですね、ぜひご紹介したいお野菜がありまして…トマトなんです。
茅ヶ崎を代表する「おイシイ農園」さんのミニトマトは、茅ヶ崎の方なら知らない人は誰もいない。安藤さんに召し上がっていただきたいなと。
このミニトマト目当てに訪れる人もいるという、ミニトマト。
ミニトマト一筋40年、ミニトマト農園「おイシイ農園」の石井政輝さんが手がける、こだわりの30品種は、すべて違った味わいが楽しめるといいます。
安藤なつ:
うん!身がしっかりしていますね、皮というか周りの部分がザクザクでおいしい~!
“通過する場所”から観光客がにぎわう場所へ
道の駅「湘南ちがさき」の魅力あふれるラインナップ。さらに杉原さんは、道の駅の“立地”にも狙いがあるといいます。
ファーマーズ・フォレスト 杉原裕之さん:
茅ヶ崎というとどんなイメージを持たれますか?
安藤なつ:
ビーチとか、海ですかね。
ファーマーズ・フォレスト 杉原裕之さん:
大体こういった質問すると、そういったお答えをいただくんですけども。
国道134号線って1年を通して 非常に多くの方が通られる道なんですけども、“鎌倉に行くために通り抜ける”、“箱根に行くために通り抜ける”というような。我々は “茅ヶ崎スルー”って呼ぶんですけども。茅ヶ崎を通過して、観光地に向かうという場所なんです。
東には鎌倉や江の島、西に箱根といった人気観光地に挟まれ、一見、集客には絶好の場所のように思える茅ヶ崎市。しかしこれまでは、“観光地に行くための通過する場所”だったといいます。
そんな観光地へ行く客足を茅ヶ崎に引き留めるために、国道沿いに道の駅をオープンしたのです。
観光客がにぎわう週末だけではなく、地元の人が平日普段使いできるような工夫も凝らされています。
例えば、道の駅から車で3分ほどの場所にあるパン店「POL Bakery」は、お店で焼いたパンをすぐに持ってきてくれるので、道の駅の中で焼きたてのパンを買うことができます。
ファーマーズ・フォレスト 杉原裕之さん:
(道の駅は)観光客の方がいらっしゃる施設って皆さま言われるんですけど、普段は地元の方に使って愛していただいて、週末に週末観光の方が来ていただくことが、道の駅の、我々が考える1つの成功パターンかなと思います。
フードコートで“フレンチ”が味わえる!?
さらに、道の駅「湘南ちがさき」が人気の秘密は、2階にある「フードコート」にもあるといいます。
茅ヶ崎市で10年以上地元の人達に愛されている、有名フレンチレストラン「ル・ニコ・ア・オーミナミ」の姉妹店「ニコとモク」が出店。地元の人気フレンチの味が、道の駅で楽しめるというのです!
早速、なつさんが実食!「明太子と九条ネギのクリームスープパスタ」のお味は…。
安藤なつ:
ハーブとレモングラスのすごいいい香りが。
店で育てているハーブを使い、香りや味の変化を楽しめるのが特徴の絶品料理。
日本各地のレストランで修業を積んだ、オーナーの原信行さんは、「既成概念にとらわれない(オルタナティブ・キュイジーヌ)」という新しいスタイルの料理を得意としています。
「ル・ニコ・ア・オーミナミ」姉妹店「ニコとモク」
オーナー原信行さん:
色んな世界の、色んな香りを味わってもらいたいというのがあるので、「これ何食べたんだろう」って思ってもらいたいというか、「でもおいしいな」って。
安藤なつ:
まさしく今、何食べてるんだろう?ってなっています。ただ…めっちゃおいしい!
時間をかけて料理をするフレンチは、回転率が重要視される道の駅のフードコートには、不向きな側面もあり、当初はあまり乗り気ではなかったという原さん。
それでも出店の決断に至ったのは、杉原さんの“熱意”があったといいます。
ファーマーズ・フォレスト 杉原裕之さん:
フードコートを作るときに一番簡単なのは、出店が慣れている事業者さんに入っていただくのが、提供スピードもオペレーションも確立されているので、そういった道の駅が多いんですけど。何か地元の事業者さんの中でも、茅ヶ崎の特徴を出せるお店に入っていただけないかなというところで。
普段は地元の方がゆっくりされるようなレストランの代わりとして、道の駅のフードコートを使っていただきたいなという思いもあって、なんとか首を縦に振っていただきました。
地元の店を道の駅に。そんな思いから杉原さんは、「三顧の礼」ならぬ「お店でフルコースを3回食べる」を決行!
毎回、2万2000円のフルコースにボトルワインをつけて6~7万円を使い、とにかく「おいしい」と褒めたたえました。
原さんも、その熱意に「やるか!」という気持ちになったといいます。
皆さんも、湘南方面へお出かけの際は茅ヶ崎で足を止めて、道の駅「湘南ちがさき」を訪れてみてはいかがでしょうか?
(『サン!シャイン』 2025年11月24日放送より)
