その後、杉浦の事情聴取が行われる。ヒューマン・フューチャー・ブリッジの経理データはすでに上書きで消去されていた。
取調べで杉浦は、ミスがあったので修正しただけだと主張。奈美は杉浦に、ヒューマン・フューチャー・ブリッジが組織的なマネーロンダリングを行っていた証拠が書かれた数枚の紙を突きつける。
絵里子は、USBの他に会計データを紙に書き写し、その紙を入れた封書を太一に託して郵便で奈美に送っていたのだ。
奈美の手紙に心を動かされながらも迷っていた絵里子だが「太一のために正しいことをする母親でいたかった」と、決断の理由を奈美と田辺智代（馬場園梓）に語る。
奈美（沢口靖子）は杉浦（黒沢あすか）に厳しい言葉を投げかける
証拠を前に観念した杉浦は、マネーロンダリングに協力した経緯について供述する。
きっかけは、寄付金の流用疑惑だった。杉浦は多忙で徹夜続きだったスタッフを労うための食事会を開いたのだが、それを週刊誌に「寄付金の流用」ととられるような形で書かれてしまった。
ヒューマン・フューチャー・ブリッジは激しいバッシングを受け、資金難に。そこを犯罪組織に付け込まれて、寄付をする代わりにマネーロンダリングを強いられたという。
杉浦は、困っている人を助ける活動を続けたい一心から、違法行為とわかりながら組織に協力。奈美は杉浦の気持ちを理解しつつも、この事件によって全国の慈善団体が世間からいわれのない批判を浴びて苦境に立つことになり、杉浦の行為は善意の人々をおとしめたと告げる。
奈美の厳しい言葉を受け止める杉浦。そんな彼女に奈美は「罪を償って、必ずやり直してください」と励ました。
その後、雪村も逮捕され、雪村のスマホのデータから組織の金の流れが判明。振込先から組織の指示役につながる期待が高まる。
そんななか、いつものように早朝ジョギングをしている奈美が、停まっている車の横を通り過ぎた。すると、その車が走り出し、奈美に近づいて――！？
