一方、藤沢は、麻美から鑑識への配置換えか“それ以外の選択”を検討するよう迫られていた。危険な事件が続く藤沢の身を心配するあまりの提案だったが、藤沢には答えが出せない。
藤沢一家の案内を担当していた舟艇職員・米田航基(宮津侑生)から警備艇「あかつき」に乗せてもらうことになった陸は大喜び。
しかし、突然現れた謎の男・上原修也(小須田康人)が、藤沢の脇腹にナイフを突き立てた。上原に言われるまま、米田は藤沢一家を乗せたあかつきを出発させ…。
シージャックに巻き込まれた藤沢(中尾明慶)は碇(佐藤隆太)にあるメッセージを送るが…
上原からスマホを取り上げられる寸前、藤沢は乗船前の陸を写した写真と「じゃっ」というメッセージを碇に送ることに成功。ヴァードアースに話を聞きに行った碇と日下部は、そのメッセージに首をひねるが、碇が事務所に飾られていた写真に目を止める。
写真の中央に映っていたのは、環境問題に詳しくヴァードアースとも交流がある大学准教授の上原。その男が、藤沢が送ってきた写真に写り込んでいたのだ。
同じ頃、38年前の飛行機事故の話を聞くため大沢に会っていた礼子は、当時の碇が強く自分を責めていたことを知る。
深いトラウマから碇を救うためには、「生きていていいんだ」と思わせることが必要だと大沢からアドバイスを受ける礼子。そこに碇から、あかつきがジャックされた可能性があるという連絡が入る。
大沢は、かつて指導していたこともある礼子が、自分を認めてくれる刑事と出会い、仕事にやりがいを見つけられたことを喜び、彼女を見送った。
あかつきが停泊していた桟橋で血痕を発見したという礼子の報告を受け、上原の自宅に向かう碇と日下部。そこで2人は、上原の息子・純が16歳のとき、清掃活動中、海に転落したという新聞記事を発見する。
当時、SNSに投稿した悪ふざけ動画が炎上し、学校を退学処分になっていた純。その背景から海への転落は自殺と判断され、遺体が見つからないまま捜査は打ち切られていた。
