宮崎美子さん主演、土ドラ『介護スナックベルサイユ』は、魔法のワインを飲むと会いたい人に会えるという不思議なスナックを舞台に展開するヒューマン・ファンタジー。

<試写室>『介護スナックベルサイユ』第2話

初回は、変に考えすぎましたね?(急な反省)

スペシャルドラマを2本挟んでいたとはいえ『介護スナックベルサイユ』という慣れなさすぎるタイトル。看護師や介護スタッフらが常駐するスナックという不穏な導入。やってくるのは、要介護認定を受けているご老人ばかりという困惑の客層。

ボトルキープスタイルで提供される特別配合の点滴という危険な香り。それによってみるみる元気になってしまうという危険どころの騒ぎじゃないヤバさ。さらには、誤嚥(ごえん)を防ぐためとろみをつけたビールをお出しするという底知れぬディテール。

それでもって、飲めば最期に会いたかった人に会える「SEE YOU IN MY DREAMS」なるワインが登場するという超絶ファンタジー。かと思えば、人生の締めくくりとして特別な料理が振る舞われるという突然のグルメ要素…。

と、2週にわたって改めて今作の凄(すさ)まじさ、いやあえて言い換えるならば、“ツッコミどころ”を振り返ってみたわけですが、やっぱり何もかも満載ですね!!

この令和という時代になぜ…いくらテレビの視聴者層が高年齢化してきたとはいえなぜ…とはいっても、配信も増えてきたわけだから若年層向けの作品も増えてるのになぜ…いやいや、それは前期が『浅草ラスボスおばあちゃん』とかやってたほどの独自路線「土ドラ」だからだよ?っていう説得があったとしてもなぜ…なぜなぜなぜ…ここまで、どこまでも踏み込みまくったドラマをつくるのはなぜ…。

と、前回の初回まで、僕はそんなことばかり考えていました(って、今回もそれについて考えて振り返ってるんだけども)。いくら前回も、見てる最中はそんな邪念がなかったとはいえ、結局振り返ってみると、そんな“なぜ”という“邪念”に支配され過ぎていました。

うん…だけど…それほどまでに根深かった、僕の邪念の数々…第2話冒頭で、すっかり晴れてしまいました(うそつけ!?)。

いや、さっきまでさんざん改めて邪念を書き連ねといて、晴れました!!ってうそつけ!でしかないのかもしれませんが、ホントにマジで、それまでまとわりついて離れなかった邪念…ホントのホントに、晴れてしまいました!!

だって、第2話はそれほどの濃密エピソードなんですもの。