宮崎美子さん主演、土ドラ『介護スナックベルサイユ』は、魔法のワインを飲むと会いたい人に会えるという不思議なスナックを舞台に展開するヒューマン・ファンタジー。
<試写室>『介護スナックベルサイユ』第8話
『介護スナックベルサイユ』、今週もやりたい放題やってます!!(褒めてます)
振り返ってみれば、このドラマ、急に大衆演劇はじめたり(第1話)、面識ない子を罵倒したり(第2話)、肝心の“ワイン”飲めなくてごまかしたり(第3話)、素人と漫才したり(言い方!/第4話)、自販機とおしゃべりしたり(第5話)、娘の結婚式台なしにしたり(第6話)、リアル“勝利の女神”出てきたり(第7話)…と、初回の「急な大衆演劇」がかすむほど、毎週毎週どうしてそんな話を!?を更新し続け、やりたい放題やってるわけですが(ホントに褒めてるんだよ?)、今週もいつものように…いや、いつも以上にやりたい放題やりまくってます。乞うご期待。
いやー、ホントに、このドラマ、すごいですね?(毎回言ってる)
だって、さっき自分で勝手に振り返っといてなんですが、このドラマの肝である「会いたい人」が、第2話の段階ですでに縁もゆかりもない“面識ない子”だし、「会いたい」とか言っときながら罵倒してしまうという自由。で、その「会いたい人」に会える「魔法のワイン」ってのも、早速の第3話で“効かない”(飲めないお客さまだったから)ってんで、みんなでごまかしちゃうという遊び心。
中盤には会いたい“人”ですらなくなって“物体”(=自販機)になるわ、“とんでもファンタジー”(=勝利の女神)になるわという、余裕。すさまじすぎる。
だって普通、作劇における「意外」ってのは、「通常」を続けるからこその「意外」じゃないですか。『古畑任三郎』における“殺人が起こらない回”=「意外」が、シーズン3の中盤だったように(わかる人にはわかる)、普通は、“いつもの”を積み重ねるからこその「意外」じゃないですか。
で、このドラマの場合、別にそこまでの「意外」は必要なくって、会いたい人に会える“魔法のワイン”という設定だけで、いくらでも“いつもの”が描けそうじゃないですか?
なのになのに、このドラマときたら、連ドラ前の特別編を2回挟んで、実質エピソード的には4つ放送してるから、連ドラ初回とはいっても回数は重ねている…とはいえ、序盤から惜しみない「意外」しかないアイデア回の連打。
しかも、毎回奇をてらった“だけ”では決してないんだよね。なぜなら、奇抜な“設定”だけではなかった「素人の漫才」(言い方!)という無理難題ですらハートウォーミングにしてみせるし、かと思えば「娘の結婚式」という、格好のお涙頂戴エピソードなのに台なしにしたり…と、導入からオチから、何から何まで、趣向凝らしまくりの意外アイデア地獄なんだもの。
並みの作家だったら、シーズン1は普通にやって、おなじみ感が出てきたシーズン2からちょこちょこアイデア回でしょう?なのになのに、ああなのに、この『介護スナックベルサイユ』ときたら、毎回毎回ドバドバとあふれ出ちゃうアイデアの泉。その奇想天外なアイデアは、どこから、ああどこから出てくるのでしょう(誰に!?)。
とにかく、改めて言わせてください。清水(有生)先生(このドラマの脚本家先生)、ありがとう!!そろそろ『さくらの親子丼』見たいです!!
