そんななか、三上が意識を取り戻したという連絡が入り、碇と日下部峻(加藤シゲアキ)は病院へ。高圧的な碇とは異なり、自分を対等に扱おうとする日下部に心を許した三上は、第六台場で遺体が見つかった服部義光(原田文明)の死因は自殺だったと涙ながらに告げる。
大きな財を成しながら、劣悪な環境下にある施設で死んでいくことに耐えられなくなった服部。彼は金塊が隠してあると三上と田淵を騙して自らの“死に場所”に連れて行ってもらい、田淵の取り出した銃を自分に向けて発砲したというのだ。
観閲式で何かが起こる…日下部(加藤シゲアキ)は単独で事件を追うことに
自分の言葉を信じてくれた日下部から田淵の居場所を聞かれ、思わず「観閲式の日…」と言いかけた三上。しかし三上の取り調べは、第六台場の事件を追っている湾岸署の和田毅(谷田歩)と井戸田勝(長谷川純)らが担当することになり、日下部は病室を追い出されてしまう。

介護施設での毒殺事件と、第六台場の事件に関連はなく、捜査がふりだしに。
湾岸署の強引な捜査を良しとする碇に反発した日下部は「俺は俺のやり方でやらせてもらいます」と単独での捜査を決意。観閲式の日に何かが起こるという情報を碇に共有していないことを知った礼子は日下部を諭そうとするが、日下部は聞く耳を持たない。
そんななか、遺体から小指を切り落とした福留洋子(柴田理恵)の「水曜日に殺人が行われている」という証言をもとに本部が捜査した結果、施設で他にも同じ毒物で亡くなった人がいたことが明らかに。
介護施設で連続殺人が起きていると見て碇たちは捜査を進めるが、水曜日に施設での怪しい動きは見つからない。
しかし、毒物が検出された2人の死亡時刻が似ていることに目を留めた碇は、遠藤康孝(齋藤璃佑)に詳細の確認を指示する。
遠藤の調査により、水曜日は「医師が入居者の死亡を確認した曜日」であり、実際に亡くなったのは火曜日だったことが判明。介護施設では、隣接する「エンジェルとよす保育園」とのランチ交流会が不定期ながら火曜日に開かれていた。
一方、碇が落とした警察手帳を拾った礼子は、手帳に挟まれていた古い飛行機のチケットについて検索。その飛行機が羽田沖に墜落していたことを知った礼子は、碇が抱えている事情も知らずに「水上警察署で働くのは無理」と言ってしまったことを悔やんでいた。
