「墓じまい」の進め方と起きやすいトラブル、お墓の最新事情について専門家が解説しました。
女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。
今回は、「あなたはどうする?令和のお墓事情」というテーマでMCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、高橋真麻さん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんが考えました。
「自分と子どもたちの力で高橋英樹の墓を維持していけるのか…」高橋真麻が悩みを告白
もともとあったお墓を更地にして遺骨を別の場所に移したり、遺骨を散骨したりする「墓じまい」の件数は、ここ10年で約2倍に増加。「墓じまい」の理由は、「墓が遠い」「後継者がいない」「維持費がかかる」などが多いといいます。

高橋さんは「父(高橋英樹さん)が結婚して家を買ったときに、夫婦で入る墓も買った。今は父が管理を担当してくれているが、今後、自分たち夫婦と子どもたちが維持することになると費用面が大変になるのではと心配している」と打ち明けました。

葬儀・お墓コンサルタントの吉川美津子さんによると、一人っ子夫婦がそれぞれの両親の墓を維持するとなると費用は倍に。それを理由に、「墓じまい」を検討する人も多いといいます。
千秋さんは「父はお墓にあまり思い入れのない人。墓はすでに買ってあるが、自分が死んだら1年後には『墓じまい』をしていいと言って、業者を驚かせた」と、告白。
三木さんは「両親の墓じまいを検討しているのだが、海外に住む息子たちが『帰国したら墓参りをしたい』と言うので進まない」と語り、三上アナも「愛媛にある墓の管理が大変なのだが、兄が墓じまいに猛反対している」と思案顔に…。
家族間の考え方の違いでトラブルが起こることも多いそうですが、吉川さんは「『墓じまい』を検討するのは、お墓について真面目に考えている人。どう次世代につなげていくのか、前向きに検討してほしい」とエールを送りました。
墓の撤去料のほか、檀家を離脱するための「離檀料」がかかるケースも…「墓じまい」にかかる費用は?
吉川さんによると「墓じまい」をするには、「墓の撤去」「新たな納骨先」「行政手続き」が必要で、それぞれの手続きに合計30〜300万円ほどかかるといいます。

金額に大きな幅があるのは、「撤去する墓の立地や広さ」「選んだ納骨先でかかる費用」に違いがあるため。墓に入っているお骨の数によっても費用は異なってくるそうで、ほかにも、寺の檀家から抜けるための「離檀料」でトラブルが起こることもあるのだそうです。

竹山さんが「先祖代々のお墓を自分の代で途絶えさせていいのかと思うと、決められない」言うと、高橋さんも不安そうな表情を浮かべつつ、「離檀料というのは、支払わなければ訴えられるもの?」と疑問を。
吉川さんは、「離檀料に法的義務はないし、払わなくていい寺もある。日常的に供養してもらったことへの感謝の意味で払うもので、相場は法要で渡すお布施の2〜3倍」と具体的に回答し、千秋さんは「お金などの物理的な問題と精神的な問題があるが、精神的な問題のハードルが高そう」と分析しました。