土橋首相から警察内部にいる工作員を見つけ出してほしいと頼まれた西条は、自分への疑いを逸らすためにスティンガースを創ったという。「この国で私を裁くことはもはや不可能です」と西条がその場を去ろうとドアを開けると…そこに二階堂が立ちふさがる。
承認されていたはずの『決裁願』が差し戻されていたことを知った二階堂は、誰かが自分を陥れようとしていると感じ、真実を調べていた。
病院のおとり作戦で森園が襲われたことで、決定的に西条を疑った二階堂。あの時、病院に二階堂が現れる可能性を知っていたのは西条だけだった。
西条（玉山鉄二）へ涙ながらに思いを語る二階堂（森川葵）
西条の理想に共感して仕事を受けたという二階堂に、彼は銃を向ける。「警察官として、人の命を、幸せを護るために正義を尽くしてきた。それがあなたの本当の姿です。それが、私の尊敬する西条審議官です」という彼女の思いを聞き、銃をゆっくりと下ろす西条。
二階堂は涙ながらに、西条に手錠をかけた。
そして時が経ち──。乾は捜査一課で犯人逮捕に貢献。関口は機動隊で、水上は公安部で、テロリストの検挙に力を注いでいる。森園と小山内はコスプレをして、幼稚園で交通安全教室を開いていた。
ある日、乾たちが元ぼったくりバーで飲んでいると、二階堂から全員のスマホに「ご無沙汰しております」とメッセージが届く。
久々にスティンガースルームに集まる、乾、水上、森園、小山内、関口。そこに、スティンガースの正式な処遇が決まったと二階堂がやって来る。
これまでの事件を思い出しながら、辞令を読み上げる二階堂。「乾信吾、水上涼介、森園はな、小山内誠、関口欣二郎。以上の者に『囮型擬装捜査室』勤務を命ずる」。「囮型擬装捜査検証室」から『検証』が取れ、正式に『囮型擬装捜査室』となったのだ。
そして、スティンガースの6人は次なる囮捜査へと駆け出していく…。
